れいこさん(月城かなと)が2番手羽根を背負った!

月城さんが2番手に昇格することは、ほぼ確定と予想されていましたが、驚かれた方も多かった模様。

2幕一本物の場合、パレードは劇中の役柄のコスチュームで行われる事が多く、大羽根は背負わない事が多いですものね。

TOPさんだけが背負う事もあれば、全員羽根なし(例:ME and MY GIRL)も。

劇団はなぜ月城かなとに、早々に『I AM FROM AUSTRIA』で2番手羽根を背負わせたのか?

ここからは、推察です。
劇団さんが説明してくれた訳ではないので。
…なので、一つの仮説としてお読み下さい。

私が思う回答は「上演作が 『I AM FROM AUSTRIA』だったから」

…え?
答えになってない?

…では、 『I AM FROM AUSTRIA』の劇中に何度も登場するウィーン式のジョークを思い出して下さい。

やたら出て来ますよね、エリザベートネタ。
『エリザベート』は大きなヒントです。

エリザベートは劇中で、オーストリアと他国(ハンガリー)との関係を良好にするため、ある事をします。

その結果、ハンガリー国民のハートを鷲掴み。
覚えていますか?

そう、彼女は赤・白・緑の三色旗になぞらえたドレスを身にまとい、ハンガリー国民の前に立ったのです。

『I AM FROM AUSTRIA』のパレードでは、純白のトップ羽根を背負った珠城りょうを挟み、真紅の大羽根を美園さくら、深紅の大羽根を月城かなとが背負って立ちます。

この3人を俯瞰で見たら、赤・白・赤。

これはオーストリア国旗カラーと同じです。

オーストリア国旗は、横向き(三段構えで上から赤・白・赤)ですけどね。

何にせよ、オーストリアに敬意を表してのカラーリングでしょう。

なにしろ、日本とオーストリアの友好 150周年を記念して、上演される作品ですもの。

国際親善を目的とした、宝塚歌劇ならではの華やかなパフォーマンス。

その為に、2幕物のフィナーレで異例の大羽根を背負わせたものと想像しています。

月城さんの2番手昇格は、スターカレンダー掲載予告等からも、ほぼ確定でしたし。

もう、このタイミングでいっちゃえ!
国際親善と2番手昇格、どちらもめでたい!
…みたいな?

(奇しくも、日本の国旗も赤と白)
(めでたいとされる色合わせ)

ちなみに、宝塚市は1994年から、ウィーン市の第9区(通称:アルザーグルント)と姉妹都市関係にあります。

第9区には歌曲王シューベルトの生家があり、そこで姉妹都市の調印式を行ったそうな。
同区には劇場や映画館が14もあり、歌劇のルーツであるフォルクスオーパ(劇場)があるそうです。

翌年、阪神大震災に見舞われた宝塚市に支援物資と支援金を送ってくれました。
ありがたいですね…。

オーストリア国旗は、デンマークと並び世界最古の国旗として現在まで使われているそうです。

1191年、第3回十字軍遠征に参加したオーストリア公バーべンブルク家のレオポルド5世がアッコン(エルサレムの北)の激戦でイスラム教徒の返り血を浴び、ベルトの部分だけが白く残った軍服が由来なんだとか。

なお、「オーストリア」はラテン語で「東の辺境地」という意味だそう。
中世、フランク王国の東に位置していたから…との事ですが、田舎扱いだったのね。

戦前、日本が欧米から「Far East(極東)」と呼ばれていたのに似ていますね。
(今も呼ばれるのかな?)

そんな風に田舎者扱いされた過去があるのも、ちょっとした共通点ですね。

オーストリアは高い文化を有し、日本は世界を牽引する経済大国に発展。
そして、150年の長きにわたる友好関係。

エーアン、ウィーン!
エーアン、タカラヅカ!

▽エーアン、たまさくれいこ!
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