「出演者のイラストを描きました。SNSへ投稿してもいいですか?」
宝塚歌劇団公式サイトのQ&Aに届いた質問。
それに対して、劇団は「NG」と回答。
それが話題になっている、と知りました。
Twitterを通して。
★立場
単純にイエス・ノーで答えるなら、劇団としては「NO」一択でしょう。
著作権・肖像権に関わる質問ですから。
ただ、良識の範囲で楽しむ分には、目を瞑ってきたことも事実。
建前としては、NOと答えざるを得ない。
でも、ずっと片目を瞑ってくれていた。
そこらへんはファンと劇団の阿吽の呼吸と申しましょうか。
この手の質問は、どの芸能プロダクションでも基本的にNOと返ってきそう。
所属アーティスト(タレント)は売り物。
無料で「どうぞどうぞ」とは答えられないでしょう。
ただ、ファンがその売り物を愛し、広めてくれること自体は(本心では)歓迎しているはず。
とはいえ、権利関係の線引きが難しい。
気持ちの問題って、可視化しづらいものね。
「そう聞かれたら、こう答えるしかない」回答のいち典型かと。
★叫びたい
宝塚は演劇・舞台関係では断トツ、SNSで話題になります。
とある友人が、とあるメジャーな商業演劇を観て感激。
原作付きの舞台で、原作がまずめっちゃ有名な作品。
色んな人の感想やレポをみたい!と検索するも、ほぼヒットせず。
衝撃的だったそうな。
宝塚はたくさん出て来るのに、何故?!と。
私もその話を聞いて、驚きました。
そして、繋がりました。
日本ブログ村の演劇カテゴリ、宝塚専用カテゴリ化してるものね…そういえば。
特にアクセス数上位は、宝塚ブログ占拠状態。
宝塚だけが舞台じゃない。
なのに、熱心にブログ書いてる人も読む人も、ヅカヲタ多し。
宝塚好きな人は「好き」を叫びたいのね。
他者の言い分に共感したり、ツッコんだり、楽しいよね。
私もそうです。
好きを叫びたくて、ブログ書いてます。
ファンアートも、絵を通して好きを叫んでる。
視覚への訴求効果大。
ヅカヲタは美に貪欲なので、描かれる絵もハイレベル。
美しいわ、可愛いわで、目がフェルティバル♡
★表現
ファンアートは、ご新規さんの興味をひきやすい側面も。
同じレポでも図解つきだと、初見の人にもわかりやすい。
綺麗な絵で描かれていれば、なおのこと。
「客が客を呼び込む」宝塚ファンの各種表現(アート、ブログ、Twitter、Instagram他)は、「金が金を増やす」複利システムにさも似たり。
好きな気持ちから芽生えた、良識の範囲内の表現なら、劇団もうれしいんじゃなかろうか。
口コミは最強の広告宣伝ですしね。
無料で広告打ってくれてるようなもので。
ただ、容赦ない批判が出てくるのも一面の事実。
それはそれで致し方なし。
有料で宣伝を請け負ってるわけじゃないから。
手厳しい批評も必要でしょう。
料金をとってる商業演劇ですし。
とはいえ、行き過ぎた表現は批評・批判を通り越し、誹謗中傷になる恐れも。
その辺は、気を付けたいところ。
同じ事でも、書き方次第で受ける印象は変わります。
悪意の有無は、大きいと思う。
ただ、これも感覚的で抽象的。
数値化はむずかしい。
そうなると、最悪の事態を考慮して…とならざるを得ない。
たとえ99%が良心的でも、1%の悪質な投稿が見つかれば、「どうぞどうぞ」と門戸を開けられない。
哀しいことですが、必要な対策とも言えましょう。
★私見
これは私の個人的な考えですが…
愛情と善意による表現は、うれしいはず。
それは確かだと思います。
そして感覚的なものほど、刺さるし、伝わると思うんですよね。
我々が「あうぅ〜〜」とのたうつように、劇団も痛し痒し苦しではなかろうか。
∇表現力…!