闇雲の夜に





闇に雲
おまけに夜
見えないというより
見せないような
優しい夜なのかもしれない

それなら私も
ペンを止めようではないか





















悲しい出来事
日本で世界で
これについて書くのも野暮だ
それでは私は
書くのを止めようではないか




















朝がくる
言葉に生まれることができなかった
悲しい堆積物に
これでもかと青い色温度をぶつけて
朝がくる

寂しい

悲しい

ほんの少しだけ
自分のために
このペンを止めようと思うんだ

































HADAKA DENKYU