保険の更新が近づき、営業担当者が説明のために来ることになりました。

 余談になりますが、この保険、もう二十年以上も前に、祖母の妹(私からすると伯母)が当時この保険会社の外交員をやっており、その付き合いで祖母が私名義でかけてくれたもので、その祖母も既に亡くなり自分で管理している次第です。


 まあ前置きはともかく、その説明のために近々来たいので日程を決めることになり、都合の悪い日時をまず話しました。その都合の悪い日時の中としては、直近の日の夜も話していたのですが、後になって、その日の午後3時はどうかと聞いて来られました。

 一見おかしな話じゃないように見える可能性もあるので説明すると、会うのは自宅においてです。そして、普段は都内に出ています。

 つまり、夜ダメというのは、夜に出掛けている(夜までに帰らない)ということです。そうであれば、(再び都内に戻らなければならないという)労力的な観点からも、(夜の予定に間に合わなくなるおそれがあるという)時間的な観点からも、午後3時に、わざわざそのために自宅に帰るわけがありません。

 直近の夜がダメということは、その日はダメと言っているに等しく、それを敢えて指定して来るのは話を聞いていないようなものです。


 ということで、直近の日はダメだということを話したところ、今度は都合のつく、とある日の午後2時はどうかと聞いて来ました。これも非常識な提案に感じます。

 自分が普段は都内にいることを、その人は知っているのです。ということは、都内から自宅まで、どの程度の時間がかかるか(約1時間半)も知っているはずなのです。

 もっとも、午後なら都合をつけて帰って来ることは話しておりましたし、2時でも不可能な時間ではありません。しかし、午後2時に会うのなら、都内を12時半には出なければならず、そのために昼食も急いで食べなければならないし、当然午後は業務ができなくってしまいます。

 こちらの事情を知っているのであれば、まずは午後3時以降で打診して来るべきなのです。


 実は、この人、祖母が亡くなり保険の相続をするときも、提出書類の行き違い(担当者自体がよく分かっていなかった)で何度もやり取りをすることになった挙句、手続終了後に説明に来ると言って一方的に二日後の日を指定して来られたので、さすがに頭に来て文句を言ったのですが、上記の対応では全く懲りていないと言わざるを得ません。

 というか、こちらを不愉快にさせたいために、わざとやっているのではないかとすら感じて来ます。


 この程度の配慮は、営業云々以前に常識がある人なら持ち合わせているレベルのものなのに、営業で、しかも、より技能が要求されるであろう保険会社で持ち合わせていないって殿様商売もいいところのように思います。


 この保険会社は国内の大手のところなのですが、同じ保険会社の営業でも、外資のとある会社では、ビジネス交流会に行くと必ずと言っていいくらい、そこの方がおり、大体が優秀に見える人達です。そして、国内の会社のように露骨に売り込んでくることはして来きません。


 もし条件を同じにして競わせたら、いとも簡単に駆逐されてしまうのではないかと思います。外資に対する規制の緩和が、上述したヴァ○営業の排除につながるというのなら、それについては大歓迎したいくらいです。