Q
PGT-Aにて正常胚を移植後に妊娠成立した場合にも、出生前診断は必要でしょうか?
PGT-Aを受け妊娠、出産された方々へのその後の調査などはされているのでしょうか?
PGT-Aが100%ではないとの事は承知の上ですが、見解をお聞かせいただけたらと思います。
A
ご質問ありがとうございます。
PGT-A(着床前染色体スクリーニング)は胚の胎盤になる細胞(栄養外胚葉)を採取し検査をするため、胎児になる部分を100%検査することはできません。
稀に、胎盤になる細胞と胎児になる細胞の染色体が一致しないことがあることが知られています。
従いまして胚の胎盤になる細胞を調べるPGT-A(着床前染色体スクリーニング)には自ずと限界があります。
このギャップを埋めるためには出生前検査を受けていただくしかありませんが、この出生前検査も100%ではないこともご理解ください。
予後調査等については、日本では日本産科婦人科学会が臨床研究として開始しており、今後の報告が待たれます。
海外からはすでに多くの報告がされています。当院では、これらのデータをお示ししながら、遺伝カウンセリング等で詳しくご説明させていただいております。
文責:[副院長] 松本 由紀子
過去の記事もご参照ください
メッセージはこちらからお送りいただけます。ご質問等もお待ちしております。