私たちの仕事は「相談」からスタートします。


登記手続のご相談の中には、「司法書士に相談したが、この手続はできません。」と言われました・・・・・と相談にいらっしゃる方もあります。


職務上、違法な契約や事実と違った手続を依頼されてもお断りするのは当然ですが、当事者間にどのような権利の変動があっても、それが事実であるのであれば何とか登記できないかを考えるのが私たちの仕事です。


しかし、登記が終わればすべて良しという訳にはいかず、その後の税務については問題がないかを十分に確認したうえでないと、手続に着手できないのも事実です。

特に、税務相談は私たちの専門業務ではありませんが、一定の助言をすることを忘れてしまうと、後日依頼者に問題が生じた場合に、私たちに損害賠償責任が生じる可能性がありますので、安易には受託できません。


どこかのホームページに「登記はどの司法書士がやっても、同じ結果ですよ・・・」みたいな広告をしている同職がいましたが、それは大きな間違いです。


近年、複雑な権利関係に基づく登記手続が多くなり、解説書にも掲載されていないような事案の相談も受けることがありますので、法務局と事前の打ち合わせをしながら、登記に至ることも多いのです。


先日も、相談者が先に相談した司法書士の手続と、私が法務局と打合せながら進めた手続は、全く違ったものでした。もちろん、税理士さんへの確認をしてもらったり、県税事務所に相談に行ったり・・・・とかなり大変な仕事でした。


私のクライアントさんの中には「先生は他の人が扱わないような難問の登記をするのが好きだから・・・」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

もちろん、難問に立ち向かっていくのは好きですが、簡単な仕事はもっと大好きです(笑)。でも、簡単そうな仕事ほど落とし穴が多くて、いつも気が抜けない職業です。


私のエネルギーは、いろんなハードルを越えて問題が解決した時の皆様の笑顔です。


では、今日も頑張ります!