休日のドキュメンタリーで観た人たち
学生ではなく大人である
大人であるが学ランを着て、応援団を結成している。
応援団を結成して何をしてるかというと、
ほんとうにいろんな人やモノを応援しているのである。
その名も「我武者羅應援團(がむしゃらおうえんだん)」
←なかなかよくできたHP
(こういう時に「団」ではなくすぐに旧字体の「團」の変換が出るあたり、
さすが氣志團ファンであることよ、私)
彼らはそれぞれ仕事を持ちながら、
「応援団」という活動をしているのだ。
企業の大きな会合に招かれたり
イベントにも出たりするが
メールで依頼があった個人の応援にも行く。
商店街をまわってお店の前で応援したり、
震災から立ち直った神戸のイベントで語りかけたり、
早産の危険のある妊婦さんのところへ応援を撮影したDVDを贈る。
もちろんタダではないと思うけど、
儲かるとも思えないからこれは本当に「好きでやってる」のだろう。
團長の武藤貴弘さんはある日弟に
「応援団やろうよ!」と呼びかけたそうで、
弟である團員の正幸さんは
「バカじゃないかと思いました(笑)」と語っていた。
彼らのえらいところは、単なる「応援パフォーマンス集団」にとどまらず、
依頼を受けたら事前に徹底的にクライアントからヒアリングをし、
「どういうところがイイのか、どういう部分を応援すべきなのか」を
きちんと把握し、実際の応援コール、メッセージに盛り込むこと。
観てる間じゅう、彼らはずっとバカがつくほど真面目で真剣で、
極めて善人で、まっすぐで、やたらとアツかった。
全員で色々話し合ったり、
演舞の型を汗だくで練習したりしてる。
口からツバとばしてコールをしている。
部活じゃなくて社会人なのに!
別に誰かに望まれて設立されたりしてないのに!
今の世の中、アホらしいほど珍しいひとたちである。
こういうの苦手な人がみれば「大層サムい」と失笑することうけあいである。
でもオイラはこういう人たちに大層弱い。
だいすきだ。
学校に通っていた頃にあった「何か」、
それは大人になれば500%卒業してしかるべきものなんだが、
大人になってもそれにいまだ固執し、
奇異な目を向けられようとやり続けるひとたち。
あの頃の むやみにキラキラしていたきもち
理屈でも利益でもない がむしゃらなきもち
そんなものを 後生大事にしているひとたち。
簡単にいうと、いまだに「学ラン」着てるアホな大人
ま 私の生きる指針であるこの人たちも この格好でなければこれほどまで好きじゃなかったたろう
嗚呼、だいすきー。
私もがむしゃら応援団を応援します。
番組の最後では、還暦を迎えた團長のお母さんの誕生日祝いで応援してました。
「あなたの子に生まれてきてよかったーー!ありがとう!」と絶叫。
かあちゃん涙涙。
あまりにベタだけど、やっぱすきだこういうの
つうか 学ランとか応援団って 立派な日本独自の文化だよなあ。