1999年3月大学4年生の時の話です。
 
 
さて、たった9日間のインドですっかりインドに恋してしまった私とジュンは、
帰国してすぐにまたエアチケットを取り翌月インドに向かったのでした。
 
 
今回は11泊12日で、前回友達になったアジャコング似のローシャンとディヌの居るジャイプルにずっと滞在することにした。(ジャイプルって長居するほどいい街じゃないよ!今はぜんっぜん好きじゃない。)
 
 
待ち合わせ場所に現れたジュンを見て
ギョッポーン
 
 
なぜなら、ジュンは髪を真っピンクに染めて来ていたから!
 
 
インドの治安にまだ不安があった私は、
 
 
「出来るだけ目立ちたくないのに、何でそんな目立つ色にしてきたのよ!?」
 
 
って、プリプリイラッ
 
 
でも、実際はこれがインド人に大ウケ。
 
 
毎年3月くらいにあるホーリーと言うヒンドゥ教のお祭りでは、春の訪れを祝って色の粉や色水を掛け合ったりする。
 
画像はこちらからお借りしました。
 
 
 
この日だけは年齢も性別もカーストも関係なく無礼講で、誰彼構わず色水や粉を掛けまくる。
 
 
そしてこの日はお酒や大麻やその他のドラッグを摂取したインド人が大騒ぎするから、町によっては外出するのも危険になるほど。
(バラナシのホーリーは危険で有名)
 
 
私が4回目のインドでハンピという村でホーリーを迎えた時には、どさくさに紛れて体を触られまくるわ、
色水どころか子供に腐った生卵まで頭にぶつけられるわで二度と参加するか!!ムキーって思った!
 
 
で、私達が行ったのがそのホーリーが終わった後だったから、行く先々でジュンのピンク頭は、
 
 
「オー!!ホーリー!!!爆笑
 
「ホーリー!!!爆笑爆笑爆笑
 
 
とインド人にいい意味で注目を浴びて、仲良くなるキッカケにもなった。
 
 
ソウル経由で早朝にデリーに到着した私達は、6時まで空港の椅子で寝てからコンノート行きのバスを探しに空港の外に出た。
 
 
そこへインド人たちがワッと群がって来て早速騙しに掛かってきた。
 
 
バスはそこに見えてるのに、
 
「ノーバス!ノーバス!」
 
と言ってタクシーに乗せようとする彼らを振り払って、無事バスに乗り込んだ。
 
 
当時はデリー空港からのタクシーに乗って被害に遭う旅行者がたっくさん居た今はメトロが出来て安全に市内まで移動できるようになった合格
 
 
45分くらい掛かってコンノートに到着。
 
 
「ジャイプルに行くバスを探してるんだけど。」
 
 
と言うと、道端に居たとても親切な
 
 
「途中まで一緒だから、政府観光局まで連れて行ってあげる。」
 
 
と連れて行ってくれて、
 
 
「お金は要らないよ!バーイ!!」
 
 
と爽やかに去って行った。
何ていい人なんだろうお願いラブラブラブラブラブラブラブラブ
 
 
って中に入ると、ん???
そこには見覚えのある顔が。
 
 
 
あれ?ここ、先月連れてられたとこじゃん!!!
(当時はまだここがニセ政府観光局だとは気が付いてなかった。二度も引っ掛かってる爆笑
 
 
前回しつこくツアーを勧めてきて、うちらの気分を害したムカつく男にまた会ってしまった!
 
 
でも、
 
「ビカネールハウスと言うバスターミナルからバスが出てるよ。」
 
 
と教えてくれて解放された。
なんだ、いい人じゃん。
 
 
そこの近くからビカネールハウスまでオートリキシャで行こうと探していると、
 
 
黒いターバンの男が
 
 
「どこいくの?ちょうどビカネールハウスに行く所だから、一人5ルピーで乗せて行ってあげる。」
 
 
と話し掛けてきた。
 
 
オートリキシャでもタクシーでもなくてワゴンだったから、
「危なそうだから止めようか」って言ってたんだけど、すごくフレンドリーだし、
 
 
後でトラブルがないようにノートに“5RS ”と書いて見せて、
 
 
「本当に一人5ルピーね???」
 
 
って確認してから取り敢えず信用して乗った。すると、助手席にもう一人男が乗り込んで来た。これは怪しい。
 
 
しばらくフレンドリーに話してたと思ったら、案の定途中で車を止めると
 
 
「ジャイプルまで65ドルでどうだ?
 
って言い出す黒ターバン男。
 
 
ジャイプルまではバスでたったの190ルピー(約475円)で行けるのに誰が65ドル払うか!!アホか!!
 
 
ってジュンと二人でキレて、
 
「ノー!!ゴー トゥー ビカネールハウス!! ゴ〜〜〜〜ッ!!!ムキー
 
 
って怒鳴ると、諦めて車を出したけどビカネールハウスに到着すると、
 
 
「一人25ルピーずつ出せ!」
 
 
と言って私達を降ろそうとしなかった。
 
 
「5ルピーって言ったでしょ??ムキー
 
 
って証拠のノートを見せ、持っていた自転車のチェーンでシートをバシバシ叩きながら、(お嬢さん方それも酷いな!!ポーン
 
 
「降ろせ〜!ドアを開けろ〜!!」
 
 
と暴れて10ルピーを叩きつけてさっさと降りてきた。
 
 
黒ターバンも激怒していて、めっちゃ怖かったけど、ジュンと
 
 
「勝ったね!!」と大満足でジャイプル行きのバスに乗った。
 
 
後から考えると、最初の“とても親切な人”も、ニセ政府観光局の男も、黒ターバンもみんなグルだったんだな。
 
 
ジャイプルまでは6時間。
 
 
16時にバスターミナルに到着すると、おじいさんが話し掛けてきたけど、
 
 
もう誰も信用しない、と「ノー!!」って言い続けてたらローシャンが来た。わーい爆笑
 
 
さっきのおじいさんはローシャンの知り合いで、私達を呼びに来てくれていたらしい。
 
 
もー、誰がいい人か悪い人かわからんチーン
 
 
今回の宿泊先はCHIT CHAT GUEST HOUSEにした。ここのレストランで前回何度かご飯を食べて美味しかったし。
 
 
前回の4つ星ホテルから一気に一人75ルピー(約188円)の安宿に格下げ。
 
 
ここは地球の歩き方にも載ってるからか日本人が集まってきてたから、みんなで一緒にご飯を食べた後は、
 
 
「ローシャンが前回連れて行ってくれた布屋さんすっごく良かったよ!」
 
 
と女の子を誘ってまた連れて行ってもらった。
 
 
私は4枚ミラーワークと刺繍の布を買い100ドルを払った。
安い!!お得!!って思いながら。(めっちゃボラれてますよ。女の子、ごめん!私はグルじゃないのよ。)
 
 
あーあ、今日は何か疲れたわ。
早く寝よう。
 
 
チューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジチューリップオレンジ
 
100%ノンフィクションでお送りしています!自分でも日記見ながら笑けて来た。あーインドって面白い爆笑
 
 
続く。