拡張型心筋症について、最近聞かれることもあり、あえて書きます。
※これは私の主観によるもので、体験や経験値にもとづいて書いています。
※最新の治療法も確立されているので、違う場合もあります。

拡張型心筋症とは、心臓の筋肉(以後、心筋といいます)の一部が
壊死や機能不全でそれ以外の心筋が拡張する=心筋が薄くなる
人の心臓は通常握りこぶしの大きさで、重度の拡張型心筋症の心臓は
メロンの大きさになるのが、わかりやすい捕らえ方です。

もちろん拡張するわけですから、心臓が血液を循環させる為の
収縮・拡張運動が低下するため、あらゆる症状が出るわけです。

過去ログにも書いていますが、拡張型心筋症の状態を見る指標には
NYHA分類といってⅠ~Ⅳ度の分類をされます、
Ⅰ・Ⅱ度なら内科的治療でなんとかなり
Ⅲ度になれば、外科的治療を視野に
Ⅳ度なら、心臓移植対象になりますが、Ⅲ度の方でも移植対象になることも。

この病気は発病原因は、遺伝やウイルスなど言われていますが、
根本原因は分かっていません、したがって完治投薬もわからず
ほぼ発症者は薬の組み合わせで、現状維持をしているのが
いまの状態です。

各種治療法も開発されていますが、近年の開発の為、延命率のデータは
まだまだと言った所です。でも5年10年先には、確立されており
けっして悲観的にはないことです。

外科的治療法ついて
左心室縮小形成術(バチスタ術・ドール術・SEVE術)は15年以上前からある
手術方法で、確かに異常心筋(変性部位ともいいますが)を大胆に切り取り
残る正常心筋を縫合する手術で、移植制度が無かった日本で、海外から
導入した手術で、たしかに小さくなりますが、機能不全になるケースもあり
絶対に根治する手術ではありません、なぜならこの手術は心臓血管外科に
とって最高難度の手術で、日本で出来る医師は数名です。
その理由は、最高難度の手術ゆえ、執刀医の技術もですが、手術に携わる
オペ看護婦まで、技量が問われる訳です。

心筋シート植付術ですが
阪大(大阪大学医学部)で実際に行われていますが、
自己細胞を培養して心筋細胞をシート状にして
変性部位に貼り付けて、機能を良くする手術です
この方法は近年ですが、データ次第では主流になるかも
これは技術的にはそんなに難度は高くありません。

薬については
血液をサラサラにしないといけないので抗血液凝固剤といって
ワーファリンなどで、特にワーファリンはビタミンKや納豆やクロレラなど
NGでちゃんと飲まないと血栓(血の塊)が出来たり、飲みすぎても
内出血など起しやすい、結構面倒な薬です。

今はワーファリンに代わる、食べ物に制限がない薬もありますので
それが良いかもしれません。

ただし、この系統の薬は一旦飲み始めると止められません。



こんな事は書きたくないのですが、あえて書きます。
大切な人が病気になった時、「その人に何かをしたい」ではなく
「何が出来るのか」と考えたほうが良いです。
また、病気以外にもいえますが、恋愛・結婚は苦楽は付き物
良いことばっかし考えるのであればしない方が良いですよ。
本物の愛とは、その人を心をみて愛する事です、見た目で
選ぶと失敗しますよ。
この病気は生易しいものではないです、それなりの覚悟は必要です。


名前は伏せますが、最近コメの方へ、アメブロを知らないのですか?
メッセージを送る操作を知らないのなら、会員登録をお奨めします。
この話は、私でさえ落ち込む話なので、あまり書きたくない内容です。