今まで、色々な世界観を与えてきた娘だが、昨日も順調に世界観が形成されている事を実感した。
夕食の時に、娘がポツリと言った事が印象的だった。
「今日、バイト先で仕事の手が遅いって言われた、でもそれって私の悪い所を教えてくれてるんだよね、なんか嬉しいな~!」
OK!順調だ!
娘の友人は、バイト先で注意された事を「いじめられる」と感じて、バイトを辞めてしまっていた。
その事にも「自分の悪い所を治そうとして言ってくれているのに、そんな事でバイトを辞めていたら、これから就職しても、続かないんじゃないかな?」
OK!そう思えるのなら、社会に出てもやっていけるだろう。
私はバイトをさせる事で「世渡りや人間関係」も教えようと思った。
ただ単に、お金を稼ぐだけのバイトなどつまらない。
高校生の女の子が、大人に混じって仕事をする。
そこには学ぶべき物が沢山ある。
自分勝手な解釈で仕事をしていては「最近の女子高生は・・・」と言われてしまう。
バイトをする前に言い聞かせた事は、挨拶は基本、初めてあった人には自分から挨拶しに行け!
その時は、ハッキリとした声で、相手の目を見て笑顔を忘れ無いこと!
仕事は自分から率先して覚えろ!
やる事が無くなったら、自分から「次は何をしましょうか?」と聞きに行け!
おばさん社員には気を使え!自分の手が空いたら、おばさん社員の手伝いをしろ!
言われた事はすぐにやる!「え~」は無し、「ハイ」と言ってすぐに始める!
娘はそれを実行した。
その結果、夏休みだけのバイト募集だったのだが、おばさん社員の口添えで、続けて働けるようになった。
店長も、少しの時間でも無理やりシフトに入れてくれたりしてくれる。
バイト代の昇給は、高校生は昇給しないのだが、店長が掛け合って10円上がった。
たった10円だが、娘はその10円に込められた人の気持ちをちゃんと受け止めていた。
昇給よりも、自分の為に掛け合ってくれた事に感謝している。
その裏には「学費を自分で稼ぐ」と言う事に関係している。
バイト先の人は、娘の事情を知り、一生懸命な姿を見て協力してくれる。
その分、娘は皆の期待に応え様としている。
人の情を知り、人の情に応える。
狙い通りの展開だ。
集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 001)/古牧 和都