人間の別離不安はハイハイを始める事から始ま、ハイハイで自分の行動範囲が広がるにつれ母親の不在を益々恐れるようになる。
この時期は生後8ヶ月前後から始まり、10ヶ月から18ヶ月をピークに、その後半年程度で終わる。
この時期の赤ちゃんは母親がいなくなると、もう戻ってこないと言う不安に駆られると言う事らしい。
母親が離れて別離不安で泣き出した子供でも、母親が戻るとすぐに泣き止んでしまう。
そんな事を繰り返して別離不安を解消していく。
これが健全な愛着関係を築いている子供で、健全な愛着関係を築いていない子供は、母親が戻ると怒り出したり嫌がったりする。
これは犬の別離不安と同じ行動だ。
赤ちゃんは別離不安の時に、見捨てられたと言う衝動に駆られるらしい。
この事は、境界性人格障害や自己愛性人格障害にも通じる衝動だ。
女性の社会進出が進み、赤ちゃんとの接する時間が少なくなった場合、この別離不安を解消出来ずに育つ事になるだろう。
犬の別離不安の解消トレーニングでは、離れる時間を少しづつ増やしていくトレーニングをする。
人間の赤ちゃんも同じではないだろうか?
別離不安を覚え始めた時に、赤ちゃんが泣くからと言っていつも一緒にいれば、別離不安を解消出来ずに育ち、忙しさで一人ぼっちにしていれば、見捨てないでと言う気持ちを抱いて育つ。
それが成長して人格障害という形で現れるのではないだろうか?
子供を車内に置き去りにしてパチンコに興じる母親など、思い当たる例はいくつもある。