躁鬱病などの精神疾患も「波」に置き換えると判り易い。


躁鬱病は、躁状態とうつ状態を繰り返す。
その躁状態とうつ状態は、誰にでもある事だが、普通の人は低振幅の中域周期で、躁鬱病は高振幅の低周波又は超低周波の状態になる。
高周波は人体にあまり影響を及ぼさないが、超低周波は人体に影響を及ぼすと言う点も、病気と波は同じだ。

健常者を中出力、中振幅のFM変調のような物とすると、躁鬱病が低周波高振幅のAM変調のような物であり、統合失調症はAM変調の特性を持った位相変調の様な者と考えることが出来る。
別の見方をすると、躁鬱病は異状振幅の波を受け続けた為に、脳と言うレシーバーが誤作動している状態で、統合失調症は誤作動を放っておいて、故障してしまった状態と考えた方が良いのかもしれない。
医者は、薬などを使って故障した機械を直すが、機械を直しても異状振幅を直さなければまた壊れてしまう。
その異状振幅を直すのが、家族や周囲の人たちだと思うし、その異状振幅の修正がベクトル の修正だと思う。

自分が良くなっているか不安を持っている患者さんに、現状を理解させる為に、躁と鬱のグラフを見せれば判りやすくなる。
治療が進むと、躁と鬱の振幅が低くなり、周期も短くなり、安定したFM変調の周期に近付いてくるのが判る。

統合失調症は振幅の大きさと周期の大きさの他に、幻覚と言う位相もグラフ化すると、回復度合いが判る。

但し、どれだけ病気が良くなろうと本来持っている固有振動数が不協和音であれば再発する事になる。
その不協和音が性格であり世界観であり、社会と言うハーモニーの中では不協和音は受け入れられない。
本来ならば、自宅療養に徹していれば、不協和音になる事は無いのだが、ネットに社会との接触を求めてしまう。
その為、未治療者の妄想に触れる事で共鳴して振幅を大きくしてしまう。
また、PCを封じられても携帯で接続してしまう。
問題は両親にもある場合も多く、親も同様の病気を持っている場合がある。
例えば、親子で躁鬱病の場合お互いが躁状態であれば、お互いの躁の振幅が大きくなり、ヤマアラシのジレンマ状態になり、病状を悪化させてしまう。
そして、そう言った親に育てられる事で、不協和音を持った子供に育ってしまったと言える。

不協和音と言えど、ジャズの様に不協和音で構成される音楽もある。
つまり、不協和音が活かされる世界を探せばよい。

例えば、芸術の世界ではゴッホなどの巨匠も病者であったように、芸術や芸能、文学などの世界ではその独特の不協和音の世界観が有効になる場合もあり、そう言った自分の居場所を見つける事も必要だ。
しかし悲しいかな、現在の家庭や教育の世界では、そう言った世界は否定されてしまう。