さて今回は、集団ストーカーの演説 を読み解いて行こう。(今回はニコ動)


1分20秒あたりから始まる電磁波に付いての演説が面白い。


「家電や携帯からも出ていますが(電磁波)、それは体調を壊すほどではありません・・・中略・・・電磁波兵器は人体に有害な強度の電磁波を出し・・・後略」


そんなに強い電磁波なら安物の盗聴発見器の反応が止まらない。

すでに廃盤になっているが、NE-748と言う4800円の盗聴発見器のスイッチを入れた段階で反応しなければ、そんな電磁波は存在していない。


しかし、こうした人達はこうした機種はまず使わない。

理由は簡単「安物」だから。


そんな安物で何が分かると言うのがその理由だ。


それは、何も分かっていないという事でもある。


このNE-748と言う機種は、こうした電磁波被害を調べるには最高の発見器である。

その理由は、受信範囲が3~3000Mhzで実に広範囲の電波に反応し、デジタルだろうとアナログだろうと変調にも関係なく電磁波なら全てに反応する。

そして何より感度がかなり悪い事だ。


受信範囲が悪いと言っても、それは特定小電力機器のレベルに於いてであって、特定小電力の枠を超える電磁波に関してはかなり反応する。

感度が悪い事は、弱い電磁波を拾わず強い電磁波だけに反応するという事であり、こうした調査にはうってつけの機種である。


携帯電話は、電波を出す家電製品の中で唯一特定小電力機器の枠を超えた出力を有している。

その携帯電話、特に第二世代までの携帯電話であれば、半径3~5M以内で鳴り止む事はない。

第三世代携帯でも1~3M以内で鳴り止む事はない。


携帯電話より強い電磁波であれば、それ以上の反応が出る。

つまり、NE-748のスイッチを入れて何も反応しなければそんな電磁波は存在していないのであり、この機種を使えばスイッチを入れた瞬間に、この人の言うような電磁波攻撃の有無が分かる。


この人は、そうした事を踏まえ、調べてから発言しているのだろうか?

少なくとも、同じ主張をしている人を何人調べてもそうした電磁波が検出された事は一度も無い。


「脳波を妨害する事で」と言っているが、携帯電話を使う時を考えてみよう。


家電製品の中で最大出力を誇る携帯電話を、脳まで穴の開いている耳に押し当てて使う。

電磁波(電波)は発信源が最も高出力である為、かなりの高出力の電磁波を耳から直接脳に照射している。

それなのに脳波が妨害される事は無いし、そんな予兆すら無い。


それは、電磁波でこの人が言うような症状は起こり得ない事の証明でもある。



では、映像の最初に戻ろう。


「自分が盗聴・監視されている、大勢の車に追い込みをかけられ、付回されていると警察に相談した男性が、翌日妻子を殺しマンションから飛び降り自殺をしました」


つまり、集団ストーカーと言う妄想に捕らわれると、こうした結末にも発展するという事である。


そして、こうした演説をしている人達が、こうした犯行に至らせるのである。

但し、その犯行が実際似有ったのかは分からない。


恐れるべきは自称被害者達である。

脳には前頭極と呼ばれる領域が有る。

通常は将来の予測などに関する働きをしている領域なのだが、不安を感じると前頭葉から理性を奪い、扁桃体に直結される。


その本来の目的は、危険が迫った時に、考えて行動していては間に合わない為、本能的に回避する為のメカニズムである。


このメカニズムが働きだすには未来予測に対する不安(危機)と、自分に該当するキーワードが必要になる。


自分の将来に不安や危機感を抱いている人が、集団ストーカーやガスライティングと言う思想に触れる事で、この前頭極を働かされてしまう事になる。

「アンカリング」や「ストリートシアター」などの概念は、日常の当たり前にある事を「犯行の手口」とする概念である。


そうした日常の当たり前の事を「犯行の手口」と意識誘導されてしまう為、日常当たり前にある事が自分に該当するキーワードとなり前頭極が働き出し、理性を奪われて窮鼠と化してしまう。





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