こんな動画を見た。

この演説の中で「発話阻害銃」なる新しい言葉が出てきたので検索してみた。
するとこんなニュースが引っかかった。

なるほど、原理は分かった。
ご大層なネーミングだが、原理からすれば別に珍しい事ではない。

音楽活動などでステージで歌った事がある人なら、疑似体験はしているだろう。

何の為に「モニター」があるのか?

ここで言うモニターとは、パソコンのモニターのような画面ではない。
ステージ前方の床に、演奏者に向けられて設置されているスピーカーの事だ。

客席に向けられたスピーカーの音で自分の声がかき消され、自分の声が取れなくなると上手く歌えない。
その自分の声を聞く為にモニターがある。

そのモニターも、客席に向けたスピーカーの音量が勝れば、自分の声は取れなくなり歌えなくなる。
そのバランスを取っているのがミキシングであり、PAである。

そうした自分の音が分からなくなる事を、大学のクラブ時代には「音が取れない」と言っていた。

そんな時は、片手で片方の耳を塞げば、音が取りやすくなり、歌えるようになる。
つまり、片耳で演奏を聞き、片耳を塞いで自分の声を聴いて歌う訳だ。

そんな理屈より実験してみれば良い。。
耳を塞いだ時と、耳を塞がない時では、耳を塞いだ時の方が自分の声は良く聞える。

ステージ上で片手でマイクを持ち、片手を耳に当てて歌っていれば、音が取れていない事が多いのだ。

そんなステージよりも身近な所ではカラオケがある。
カラオケも音量が大きすぎると歌い辛くなり、カラオケのボリュームを落とすか、マイクのボリュームを上げるか、耳を塞ぐといつも通り歌えるようになる。(それもミキシング)

それと同じ事で、特別な現象ではない。

こうした事は、音楽の世界では常識的な事である。

書いてある原理からすると、この「発話阻害銃」なる物は「音が取れてない」状態を作り出すのだろう。

それは、耳さえ塞げば普通に喋れると言う事でもあり、危惧する必要は何も無い。

原理を読むまでは、相殺干渉で音を消すのだろうか?とか色々考えてしまったが、そんな物理的なものではなかった。

で、演説ではブッシュ元大統領が演説の時に喋れなくなった事を、そんな技術の悪用と書いているが、耳を塞げば簡単に防げるし、そう言う状態になると、耳に違和感(聞き辛くなったような感覚)を覚え人は無意識に耳に手を当てようとする。

なので、言っている事には実質上無理がある。

この人は自分も喋れなくなる事が有ると言っているが、耳を塞いでも喋れないのであれば、脳機能の異常を疑った方が良いだろう。



集団ストーカー―盗聴発見業者が見た真実 (晋遊舎ブラック新書 1)/古牧 和都