以下は、日経ウーマンからの抜粋です。

ちょっと長い文章なので、2回に分けて掲載します。

虫歯はうつる

 現在、仕事と子育てで毎日が忙しい女性の読者はもちろん、将来的に結婚して家庭に入り、子育てに専念する読者の方々も多いでしょう。


今回は、そのような 方々にぜひお伝えしたい内容です。


特に大切なのは「子どものお口の健康は、親次第」だということです。


ぜひ、参考にしていただければと思います。


 さて、実は虫歯・歯周病は「うつる」病気です。


虫歯菌・歯周病菌の受け渡しがあれば、「感染=うつる」が成立します。お口の細菌は唾液に混じって おり、感染の媒体として唾液が重要です。


唾液は無色透明で一見きれいな液体ですが、実は1ml中に1億個(!)もの細菌を含む立派な感染源なのです(例え ば牛乳ビン200ml200億個ですね)。



 ここで大切なのは、人から人への感染経路で最も多いのが「親から子へ」。


中でも、一緒に過ごす時間が多い「お母さんから子へ」が重要です。


例え ば、赤ちゃんの食事でお箸・スプーンなどを共有したり、可愛さのあまり口付けしたり、顔を近付けて会話をしたりするなど、ごくありふれた日常のスキンシップの中で、唾液を介して感染の可能性があるのです。


実際、親子から同じ菌の遺伝子が検出されたとの報告も多数認められます。


 虫歯菌の代表・ミュータンス菌は、ネバネバの粘着物質で歯の表面に粘着しますので、赤ちゃんの歯が生え始める生後6カ月頃から歯の表面に定着し始めます。


定着年齢は虫歯菌よりは遅れますが、歯周病菌も同様に感染します。



kissing diease という言葉があります。キスすることでうつる病気のことです。



虫歯や歯周病もその代表格です。



可愛さの余り口づけをするということは、控えた方が良いということですね。