ジルコニアは、常温では単斜晶という結晶構造を持ちます。

 

 

温度を上げると正方晶、さらに温度を上げると立方晶と結晶構造を変化させます。

 

 

この常温で存在する単斜晶はとても脆いものです。

 

ところが、ある酸化物をジルコニアに加えることで、常温で正方晶、常温で立方晶の形で存在するようになります。

 

このうち正方晶ジルコニアを、歯科用ジルコニアとして使います。

 

立方晶ジルコニアは、別名キュービックジルコニアと呼ばれ、模造ダイヤモンドとして宝飾用に使われます。

 

正方晶ジルコニアは、力が加わり、亀裂が入ると体積膨張が起き、亀裂を埋める力が働きます。

 

このため材質的に非常に硬いものとなっています。

 

 

続く