夫の不倫騒動が勃発してから、私はあまり友人と会わなくなりました。
裁判などで時間を取られるということに加え、気持ち的に落ち込んでいたので、
何事もないように友人と遊ぶ気になれず、必然的に1人で過ごすか、
事情を知るゴトー先輩やバービーちゃんと会うのみになりました。
そんな中、数年振りに2人の友人からご飯のお誘いが入りました。
ご飯に行った友人は、独身時代に女子会と称し、時折飲みに行っていたカイちゃんとロンちゃん。
夫とは離婚寸前という、状況が状況なだけに行くのに躊躇しましたが、
逆に今がいいタイミングかも、と思い直し、女子会に参加することにしました。
カイちゃんとロンちゃんに会うのは本当に久しぶりでしたが、
空白の時間を感じさせない位、話は盛り上がりました。
昔からお互いに取り繕ったり、隠したりすることなく、自分のことを正直に話す間柄。
人の話には真摯に耳を傾けるけど、人が踏み込んでほしくない所は察知して踏み込まないでいてくれる。
そんな、人への気遣いも自然で、距離感も適切に取れる、心地の良い関係です。
だからでしょうか。
不倫については話すつもりはなかったのですが、ふと話して頼ってみたくなりました。
私は基本的に交友関係は広くなく、自分のことを話すのが苦手で、ドライだと言われます。
相談は得意ではないため、渦中にはあまり悩みとして話すことが出来ず、
ある程度落ち着いてから、事後報告として話すことが多いです。
人の意見に左右されるのが怖く、巻き込むのが嫌だという気持ちがあるからだと思います。
でも不思議とこの時は、リアルタイムで話してみたくなりました。
報告ではなくて、相談してみたくなったのです。
今思えば、私自身も色々と限界で、頼るキッカケを探していたのかもしれません。
私にとって、この時期に理由もなくする相談は、大きな勇気を伴いました。
カイちゃんとロンちゃんは、私の話に驚きはしていましたが、自然に受け止めてくれました。
辛かった気持ちを共感してくれて、今辛いことを話したということを評価してくれました。
そして彼女たちらしく力を貸してくれました。
精神的なフォローのために、知り合いのカウンセリングを紹介してくれ、お薦めの本やブログを教えてくれました。
また少しでも心休まる時を過ごして欲しいと、家で飲めるドリンクをプレゼントしてくれました。
そして必要と感じた時は、どんな時でも気にせず連絡をして欲しいと言ってくれました。
肩の荷が少し降りたように感じました。
素直に助けて欲しいとお願いすることで、救いの手は差し伸べられるものなのですね。
1人ではカウンセリングを探していこうとか、本を読んでみようとか、思わなかった。
1人で考えて行動することも大切ですが、誰かに助けを求めることで、新たな行動に繋がることもあるのだと実感しました。
実際にこの女子会から、物事が加速して終息に向かっていくのです。
私にとってはこれは運命を左右する女子会と言っても過言ではありませんでした。