ラジオ

放送局の受付で、名前を記載し、受け取る証明書とパス。

階段を上がり、ロビィを抜けて、さらにグルグルとグルグル。

ここは、現代のジャングル。

エンターティーメントが作り出される鉄系のジャングル地帯。

放送というテーマパークに集う人たちに挨拶をすると、

もう始まっている強運のA氏のラジオ番組が、

今夜も、ノンブレーキで、

走っていました。

昔は、コンピューター付きスポーツカーと彼のことを例えていましたが、

これだけパソコンがメジャーになると、例えも古くなりにけりですね。

ただ、舌好調なのは相変わらずです。

よほど、スピードと冒険が、

彼の生まれた時の地図に刻まれていたのか、

走り続ける独楽鼠？

の如くに、

走っているイメージなので、

本当に、しゃべりのお仕事は天性ですね。

同時に頭がいいために、

スピードを出しながら、

危険物は、

スルスルと回避していくので、

人生の運転テクニックが、高いのでしょう。

放送事故をしかけても、必ず、

それをひっくり返すトークで、

周囲を笑わせて、

笑い勝ち。

彼は、

珍し科の生物なのでしょうか？

初めて彼に会った頃、

人間は、どういう人が成功できるだろうか、

どんな言葉を使う人が？

成功するのだろうかと考えていた時期で、

調度、演説他を、

どんな風にやっていこうかとか、

考えていたので、色々と模索をしていたような気がします。

それから、台風のように駆けていくようになり、

完全に時代と逆行をしていたことを、

今、考えると、

時代に沿う生き方が懸命だということでしょうか。

ただ、若い時は、ものすごい勢いで生きていると、

その熱に多くの人間が寄ってくるものです。

技術よりも、美点よりも、

勢いに人が集まる。

奇声を上げる人たちに囲まれて、

狂った空間を作っていった自分は、

(その過去を)修正したいところですが、

物事は、静かに瞑想をする方が、わかってくるので、

明るく楽しく生きていき、

良い付き合い方を考えていく方が、

生きていくうえで、良い生き方を身に着けられるので、

私は、大きな遠回りをしてしまったような気がします。

さて、

その頃、身近にいたA氏を観察してみて、

彼は、

ただ面白い人と、どこが違うのだろかと考えた時に、

素材を、

面白くおかしく味付けをして、

必ず勢いよく話す。

必ずオチを付ける。

話し方にキレがある。

そんな分析でしょうか。

ただ、世間で通用するとか、

成功できるだろうか、

それは何ともわかりませんでした。

ただ、今、思うのは、

彼は、盛り上げ役という宿命のようなものが、

定められていて、

世の中のお祭りに同調しながら、

そういう場に必ず参加して生きていった。

やはり、運命のような気がします。

昔は、

このままお祭り人間でいくのか、

普通の人になるか、

半々な気はしていましたが、

しゃべりの仕事で成功して、

それ以外でも、上々のようなので、

成功する道筋が何故か、点線のように、

敷かれていた？

確か、１５歳の時に、

私たちは、道が分かれ、

私は、アンダーグラウンドな世界へ。

同時に、演説系パフォーマンスや、

歌を唄って、社会派運動を

初めて、エキセントリックな

方向へ。

活字にすれば、難しく地味ですが、

パフォーマンスにしたので、大勢の人間が集い、

一方、A氏の方は、

元々持っていたセンス、才能を、

私が、注入した、洋楽や、ラジオ番組、

しゃべる舞台に立ったことで、

才能を高めて、彼のカラーは、メディアに乗った。

アメリカ系の音楽。

POPな世界。

同時にお笑い。

時代と彼はマッチしたわけです。

私はアメリカ系より、イギリス系に、

しかし、音楽自体が、どこまでも音という記号から離れられないので、

音楽自体、どうでもよくなり、

高度な記号や言語、

哲学的な世界へ。

完全に時代と逆行をして、

孤立、孤独な世界へ。

哲学や、宗教。

そこは、静かで、世の中のムーブメントと隔離された、

無心な世界。

もう、しゃべることさえ、

しなくなっていく・・・。

２０代(前半)は、沈黙の時代に。

口を閉ざして、会話能力は退化したような気がします。

一方、A氏は、機関銃トークで、

しゃべくり倒して、テンションの高い場所を、

めぐっていたことでしょう。

さて、

時が経ち、

A氏とは、

腐れ縁のようですが、

彼は、(東京時代を経て)、今はこの街で、

やっぱり、

しゃべり続けています。

人間は変わらないということでしょうか？

しゃべりすぎると、損をするとは、

思いますが、彼だけは、例外としておきましょう。

例外中の例外ですね。

さて、

卒業シーズンで、

適職をお考えになられている方も大勢いますが、

今日触れたことからも、

ヒントを拾えます。

適職を選ぶ際には、

普段から、自分が、自然と出来ることがよいと、私は思います。


自分に向いた職業は何だろう？

それは、

昔も今も得意なこと、

人から、

早いね。

上手いね。

出来るね。

そう言われることが、

あるならば、

それと共通する仕事が、

あなたの適職だと私は、思います。

しゃべりの仕事で成功しているA氏も、

教室の中でも、

東京時代も、

このスタジオの中でも、

同じように、

しゃべりの調子が変わらないのですから。

つまり、いつでもどこでも、

発揮される才能。

その才能を活かして、

得意なことを活かせる仕事を探してみられてはと思います。

話を戻して、

時々呼ばれる、このラジオ番組も、

学生向けなのですが、

司会者であるA氏が、頭の回転が速く、ここでその一言！

というズバリトーク炸裂のため、

物凄く面白いというメリットと、

不真面目な話ばかりを彼がしてしまうために、

中身は、やはり、

彼のワールド＝お笑い番組であるかもしれません？

さて、

今夜、私が番組の中で、占いをさせていただいたのは、

某学生の恋愛について。

結果は、

～

君は、

今の彼氏と相性が抜群！

運命的なめぐり合わせのようですよ。

～

話し終えて、

私の話したことのほとんどに、

心から、反応してくださっているような印象で、

よく当たっていますと。

他の方の反応をうかがいましたが、

全員の反応がいい！

四国で芸人をされているNさんに、

占いも面白いですねと言っていただきましたが、

今夜は、

受けに受けたような気がします。

地元で芸人をしているK嬢。

彼女のチャンス時期を、

お伝えすると、

調度、その時期に東京公演をするんです！

やっばり、良い時期なんですね。

と、笑顔の返答が。

最後に、

名前が、

某有名推理作家とかぶるので、

できれば、芸名を改名しませんかと、アドバイスさせていただきました。

やはり、有名人と同じ芸名より、

オリジナルな名前の方がよいですよ。

例えば、

これから、

芥川

夏目

江戸川

とか、

作家以外では、

歌丸なんて芸名は付けないでしょう？

コピー芸人を目指すなら、自由ですが。

しかし、ラジオの占いコーナー、

盛況でした。

聴かれた方が、

時間が短い、

もっと占いコーナーの時間を取ってほしい、

もっと聴きたいと、

メールがありましたが、

美味しいものは、

二、三口程度で、

どうでしょうか。

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