10月14日の説明会で出た質問です。
①ふりかけで奇形精子は受精する事が出来るのでしょうか。また奇形精子が受精した場合にはどうなるのでしょうか?
ふりかけの場合、どの精子が受精するか誰にもわかりません。そのため受精した精子の形態が正常か奇形かは不明です。ただ奇形精子は受精する事が難しいと考えられます。また受精したとしても発生することは難しいと思います。また胚盤胞になったとしても流産になると考えられます。
②夕方遅い時間のみの受診でも可能でしょうか?
自己注射の指導がなどある場合にはある程度余裕を持って教える必要があるため初回の場合には早めの時間での受診をお願いしておりますが、できる方には遅い時間でも予約が取れれば可能となります。
③自然妊娠と比較し、胚移植により子宮外妊娠の確率は高くなりますか?
自然妊娠の場合1%前後です。体外受精の場合には3〜5%と上昇します。
体外受精の方が高くなる原因は卵管の損傷が一番考えられ、例えば過去にクラミジア感染症の既往があると卵管内膜の損傷により胚の移送が障害されて卵管へ着床することになりその結果として子宮外妊娠になると考えられています。
つまり卵管因子の方が移植をすると子宮外妊娠になる可能性は高くなりますが、卵管因子がない場合には移植により子宮外妊娠になる可能性はさほど高くならないと思われます。
過去の記事も参考にしてください。