AMHが0.1未満でも | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。

先日AMHが0.1未満の方が二人目を妊娠して卒業しました。

数年前一人目の初診時、AMHが0.1未満でした。
初診の際にご本人は「この数値だし妊娠できる自信がないです」、
その様な事を言っていました。
ただそこから諦めずしっかりと治療を受けて、一人目を授かり、出産しました。

そして今回二人目で再度採卵から挑戦し、もう一人授かりました。

「こんな私に奇跡を2回も起こして頂き有難うございました」と、その様に言っていましたが、これは決して奇跡ではなく実際にある事です。

他の方でも同様の方は多くいます。

AMHが0.1未満という事は妊娠しにくい事は間違いないですが、それが妊娠できない事には決してなりません。

誘発、採卵、受精、培養、移植といった一つ一つの過程を丁寧にミスなく行う事で妊娠し出産する事が十分可能です。

AMHが非常に低い方に誤解して欲しくない事として、たかだか一つのホルモン値の結果で妊娠を諦める事はあまりにも勿体無い事です。

妊娠しにくいからこそ、早く治療に取り組み、しっかりと治療を受けて欲しいと思います。