1月27日の説明会で出た質問② | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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1月27日の説明会で出た質問②

刺激をする事でAMHや卵子の数への影響はどうでしょうか?

卵子は毎月減り続けます。自然の場合毎月一つの卵胞が排卵しますが、その他にも1000個程度の卵子が減ります。卵巣刺激をする場合にはこの減る中の卵子を刺激して育てていきます。つまり刺激をしてもしなくても減る数に変わりはありません。
毎月しっかりと検査をしながら適切に刺激を行えば、刺激をしたからといってAMHが減ったり卵子の数が減る事にはなりません。


AMHが低い(卵子の残り数が少ない)場合には先にある程度凍結をすべきでしょうか?

その通りだと思います。AMHが低い場合には先にある程度凍結をしておいて、その後移植に望む方が良いと思います。妊娠しても流産する可能性がある事、二人目の問題なども踏まえ、できるだけ若いうちに良好胚を凍結すべきだと思います。

こちらの記事も参考にしてください。
高齢や卵巣機能が低い場合には凍結胚を