移植の際に使用するホルモン補充の膣座薬が出てきてしまいます | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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現在移植に向けてホルモン補充療法をしています。1日1回黄体ホルモンの膣座薬を入れていますがほとんどそのままの形で出てきてしまいます。本当に効いているか不安です。移植の中止も考えています。

この様なご質問がありましたのでお答えします。

これは使用している膣座薬のタイプにより少し異なりますが、一般的には入れた後少し経てば出てきたとしても効いているケースが多いです。

不安の場合には血液検査をして血中の黄体ホルモンの濃度を測定する事が効いているかどうか一番はっきりします。なお、黄体ホルモンの値が上がっていない場合には効いていないため中止すべきです。

1日1回のタイプの膣座薬ではなく、1日2回や1日3回のタイプに変更する事も不安の解消には良いかと思います。

現在膣座薬は様々なタイプがあるため、使いやすさも踏まえこの辺りは主治医の先生に相談されると良いかと思います。

過去の記事も参考にしてください。

膣座薬はどれがよいか。

ルティナス膣錠