ERA検査が広く行われています。着床時期を個別に評価して適した時期に移植すべきという考え方はとても興味深く期待できる方法です。
ただ近年この考えに疑問を持つ声も聞かれています。
4月にFertility and Sterilityに出た意見として、組織を取る部位や、組織を取る医師、周期ごとのばらつきで検査結果が変わるのではないか、という指摘です。
これは結論が出ていないことであり、今後の世界中のデーターから結論が出されることになるかと思いますが、ERA検査の結果でずらしても着床しない場合には元に戻すことも検討しても良いかもしれません。
特に胚の発育速度に関しては個別に考える必要があり、例えば胚の発育が遅い場合にはERAの結果には関わらず遅く移植をすべきとなります。
ただこれは個人差や胚ごとの差もある事であり、その都度主治医の先生と検討すべき事なのだと思います。
Endometrial receptivity: evaluation, induction and inhibition Fertil Steril. 2019 Apr;111(4):609-610.