採卵時の卵胞の大きさがある程度大きくないと未熟卵になる事は明らかです。
ただ小さい卵胞(10ミリ以下)からも確率が下がるもののある程度は成熟卵が採れる事もあります。
問題はそれらの卵子がその後受精して分割が進み胚盤胞になるかどうかです。
過去の報告によると、かなり卵子が未熟であるもののその中には成熟卵もあり、ある程度は受精し、ある程度は胚盤胞になるという報告が出ています。
そのため小さい卵胞でも採卵して成熟していれば治療に用いていくというスタンスは一つの方法であると思います。
もう一つお勧めはDuoStimで、小さい卵胞は刺さず(未熟卵はとらずに)、数日後から再度刺激を開始し体内で小さい卵胞を大きく育てていく方法です。
この場合には自然の(卵巣内で)環境で育てられるため、無理なく育ち胚盤胞到達率も通常と比較し有意差がなくなります。