人工受精の成功を予測する因子は | 両角 和人(生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療専門医の立場から不妊治療、体外受精、腹腔鏡手術について説明します。また最新の生殖医療の話題や情報を、文献を元に提供します。銀座のレストランやハワイ情報も書いてます。


人工授精をする際に妊娠に影響する因子は何かを調べている論文が有りましたので紹介します。

年齢
年齢で見てみると38歳以上になると正児出産率がかなり下がる事が分かります。

総運動精子数
総運動精子数で見ると200万未満は妊娠していない事が分かります。
500万超えると妊娠している事が分かります。
1700万あるとかなり妊娠することが分かります。

原因
男性因子や排卵障害は妊娠率が高い事が分かります。
子宮奇形や卵管因子などは妊娠しにくくなることが分かります。

治療法
クロミッド単独だと8.7%
クロミッドとゴナドトロピンだと23.3%
ゴナドトロピン単独だと13.8%

精子調整
新鮮でも凍結でもあまり変わりません。