先日移植をして陰性になりました。医師からは腹腔鏡手術を勧められました。どのタイミングで行うのが良いのか主人と話しておりますがまとまりません。何かアドバイスをお願いいたします。
この様なご質問がありましたのでお答えします。
腹腔鏡手術は着床環境の改善のために非常に大きな治療方法です。前医を含め今まで陰性で続いていた方が腹腔鏡手術受けるとその中の半数近くの方が出産しております。(当院のデータ)
ただこの腹腔鏡手術をいつ受けるかが悩ましいところになります。
腹腔鏡手術を受けなくても出産する方も多くいます。当然オペはしないに越したことはありません。全身麻酔をするし、傷が小さいと言えど無い方が好ましいです。そして保険が通ると言えど費用はかかります。またオペに対して不安がある事も事実です。
ただ出産率を上げるためにメリット、デメリットを考え相談の上オペを受けてもらいます。
これは人それぞれになります。以下具体的に例をあげて説明します。
例えば卵管水腫が疑われたりある場合には初回の移植を行う前に腹腔鏡手術を行います。
また、卵巣にチョコレート嚢腫があり着床障害が疑われる場合には早い段階でオペを受ける方が良いかと思います。
形態良好な胚盤胞やPGTAで正常胚を戻しても妊娠しない場合には腹腔内に何らかの原因がありそのため着床出来ないことがあり、このケースも早めに腹腔鏡手術を行います。
胚の問題が疑われる場合には中々オペに進めない事もあります。
またエコーで何も疑わしい所見がない場合には数回の移植を行うことが多いと思いますが、年齢やオペに対する考え方があるため一概には言えません。
この辺りは経過を見ながら医師と相談して決めていく事になります。