『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』 独創!絶妙!で、最後にほろりとやられちゃうコメディの傑作! | ketchup 36oz. on the table ~フードアナリストの小さな日記

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『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』


ketchup 36oz. on the table ~新作映画レビュー-大木家のたのしい旅行

(C)映画 「大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇」製作委員会


新宿バルト9での初日舞台挨拶付きの回、観てきました!

しかも最前列!

上映後には、キュートで気さくな主演のお二人と監督による舞台挨拶があり、楽しそうな撮影の裏話などで盛り上がりました。


さてさて、決して“生”水川あさみを見たからってわけでなく、

本作品は超オススメの傑作コメディーと、まずは断言しておきましょう。


同棲生活が長かったために新婚なのに既に倦怠期のふたり、

とてもリアルでテンションの低い、現実感ありありの描写とせりふ回しから、

いきなり非日常の、ありえない展開へと強引に進んでいくわけですけれど、

そこは前田司郎ワールドのほんの入り口なわけで…


一見くだらない事柄の容赦ない積み重ねの中で、さりげなく見せていく実は深そうなテーマ。

独創のおもしろさ、絶妙な演技、で最後にほろりとやられちゃうんだなコレが。


コメディーが似合わなそうな印象だった竹野内豊の、ほどよく抜いた演技がどんぴしゃとはまり、

水川あさみのキュートでちょっと気の強い、魅力的な“咲”役のツッコミに、ボケで応じる妙…。


まずはこの二人のコンビが中心にあって、個性豊かな…という表現では物足りないほどの強烈な個性のわき役たちが奥行きのある演技を奏でる―。

だからこその、ありえない世界の妙に説得力のある世界が、強引かつスムーズに?展開していけるのだ。


“冷たい熱帯魚”での鮮烈な演技が印象的な、でんでん…

だからこそ赤が似合う。それは判る。

で、なぜ故に荒川良々は、青が似合うのだろうか。

わからないけれど、違和感なく青いのだ。これはある意味、凄い。


樹木希林と片桐はいりの、非日常っぷりは…尋常でない。

マサハルくん登場のあたりは、ぞくぞくするほどのグルーブ感である。


そしてクライマックスは、地獄甘えび!

最高ですっ!!


でもね、一番気に入っているシーンは、やっぱりナイトバザー。

ここで家族になるんだなって。


で、最後に白状しますけれど、

僕は水川あさみとビーフシチュー温泉に入ってみたいのだな。



監督: 本田隆一
原作・脚本: 前田司郎
出演:竹野内豊 水川あさみ 樹木希林 片桐はいり 荒川良々 橋本愛 でんでん 山里亮太 柄本明 他


映画『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』公式サイト


大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇 - goo 映画


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