今年もあと残り二ヶ月となりましたが……

実は、3月に南三陸町で津波にやられたおばちゃん(母の伯母)のご遺体はみつかったのですが、母の従姉妹(おばちゃんの娘)の婿さんであるおじさんは未だみつかっておりません。

で、おじさんが志津川の避難所に行ったのに車でまた出ていってしまったというご近所の方の目撃証言が入るやいなや、

「(被災時は)また志津川のパチンコ屋に行ってたんじゃないか?」

とか、

「仕事中にパチンコ屋に遊びに行ってて、地震きて、津波警報も出て、こんなとこにいたのがバレたら後で身内に何言われるか・・・と思って、ヤバイと思って逃げようとしていたんじゃないか?」

「おばちゃんが逝った後に、あのろくでもない婿さん残していったら、まあちゃん(母の従姉妹)が苦労するから、おばちゃんがあの世に一緒に連れていってくれたんだわ(←ありがたや!『おばちゃんgood job!』のニュアンスで)」

とか親戚たちはボロクソ言い……

行方不明で・・・たぶん、津波にやられてお亡くなりになっているであろう人のことをそんな風にうちの母も言ってました。

婿養子だったおじさんは、パチンコ狂いで給料のほとんどをパチンコにつっこんでしまっていたような人であったし、同居していたおばちゃん(嫁の母親)との折り合いもよろしくはなかったため、そんな風に言われてましたが、私は、最後の最後、足の不自由な年老いたおばちゃんを助けに自宅へ向かったものと思っていたので、母がそんな風に言うのを聞くとなんとももの悲しい気分になっていました。

確かに、パチンコ狂いだし、姑とうまくやれるよう気を回せるような気の利く人でもなかったけど、おじさんは身内を見殺しにしても平気でいられるような薄情な人ではなかったと思っていたので。

母と私のソリが合わない理由は、母が嫌ってる人のことを悪く言うのに私が同調しないし、時には庇い立てもする娘だからだってことはわかってるんですけど、妹たちのように同調出来ませんので致し方がございません。

女は、旦那や彼氏や身内の男の愚痴に同調してくれる人に強い仲間意識を持つ傾向にあるため、正論述べようが、見事な弁護をしようが、同調しない人のことは疎ましく思います。

ですから、私のような難アリ男を擁護するだめんずうぉーかータイプな女はそのような場において「女の敵」とみなされて攻撃を受けることもよくあるため、なるべくそういう話には加わらないのが得策なわけなのですが・・・

最近、おじさんの車だけみつかりました。

ご遺体はみつかりませんでしたが、車のみつかった場所から、おじさんが被災時に自宅にいたおばちゃんを迎えに行ったことが明確になりました。

被災してお亡くなりになっても、親戚に「死んでくれてよかった」的なことを言われるのは生前の行いがよろしくなかったからなのではありますが、母が身内と話していたことを思い出すとほぼ間違いなくお亡くなりになっているはずのおじさんと、車がみつかるまで死亡届は出さずにおじさんの遺体をずっと探し続けていたまあちゃん(おじさんの嫁で母の従姉妹)に申し訳なくてたまりません(T_T)

生前の素行が悪いとあれこれ言われちゃうのかもしれないけど、私はお亡くなりになった人のことを他人が悪し様に言うのは嫌なんですよね。

実際に迷惑被った家族が恨み言を言うのはしょうがないとしても、実際には自分はなんの迷惑もかけられてはいない、人づてにそういう話しか聞いてない他人(親戚も含む)が故人のことをどうこう言うもんじゃないと思う。

石原都知事の「津波利用して我欲を洗い落とす必要がある。日本人のあかをね。やっぱり天罰だと思う」発言なんか、何様のつもり?と思ったし、公人が公の場で「天罰」なんて言っちゃいけないとも思っています。

それに、東日本大震災の福島の原発事故の件は人災じゃないですか!原発安全神話なんてそもそもの話、地震頻発国である日本では通用しないものだったのに…あの原発事故は今まで対策を怠ってきた電力会社と国の落ち度によるものでしょ!!

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