唯一写真集を持っている僕にとってのスーパースター
2代目中村吉右衛門
弁慶、俊寛そして長谷川平蔵など数え上げたらキリがない当たり役を持つヒーロー
双蝶々曲輪日記の登場シーンは最初胴体から下だけが見えるのだが、顔が見えなくても姿を見た瞬間感動で涙ぐんだ
鬼の平蔵仏の平蔵
「鯉肝のお里」の
「足を洗って二十余年。七十をこえて煙管づくりに打ちこんでいる松五郎を、捕えたところではじまるまい。それよりも生きるだけ生きさせて、よい煙管をつくらせたほうが、世の中が、こころゆたかになろうというものではないか」
「密偵たちの宴」の最後の悪戯笑い
「凶賊」の「おやじ、ご苦労」
数々の名シーンが脳裏を巡る
最近入退院を繰り返されていて
なんとか娘にもその勇姿を見せたかった
ご冥福をお祈りいたします