本日は、久留米附設中の終業式でした。遠距離通学の娘、こういった早く終る日は、ちと時間効率が悪くなってしまいます。
ちょうど仕事を休みにしてた事もあり、本日は時間節約の為に私めが送り迎えする事にいたしました。
・・・はいいのですが、中途半端な2時間弱の待ち時間、この時間は温泉も空いてないし、どうしたものか・・・と思案していたところ、ふと思い立って、この場所にたどり着きました。
久留米附設中では、校歌にもありますように、シンボルとなっている山、そして毎年新中学1生が恒例行事として、登山をする場所でもあります。
登山口に車を止め、入り口に目をやると・・・。
「・・・」
「ま、なんとかなるだろ。」
「・・・・」
「・・・こ・・・これは・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・50・・・前の・・・おっさんには・・・ひ・・・ひざにくる・・・。」
「ゼー・・・ハー・・・ゼー・・・ハー・・・」
「ゼ~・・・や・・・やっぱ、引き換えして、く・・・車で登るか・・・」
と、戻ろうとしたところ、視界の片隅に・・・
「・ ・ ・ ・ ・ ・」
「・・・い・・・いかん、お・・・おじいさんに負けるわけにはいかん」
「ぐぉ~」
「ゼー・・・ハー・・・ゼー・・・ハー・・・」
「ゼー・・・ハー・・・ゼー・・・ハー・・・」
「・・・こ・・・ここマデ来れば・・・」
「ムキィ~」
「・・・はぁ、ようやく・・・つ・・・着いた・・・。」
「はぁ~・・・」
「・・・・・・・・・」
「パン・パン」
「久留米附設中を受験する皆さんが、合格しますように・・・。」
また・・・この季節が来たんだな・・・ふと、そう強く実感する。
小さな戦士達が夢をかけて競い合う季節。
みんなが受かってほしい、さっき神様にはそうお祈りしたけれど。
もちろんそんな甘いもんじゃない、そんな事は自分だってわかってる。
だけど、その戦いの日の為に、彼ら、彼女達が・・・。
これまで、何年もかけ、いろいろな事を我慢して・・・。
必死に、自分自身と戦ってきた事。
そして、お父様やお母様たちが、
どんな思いでここまで子どもたちを懸命に支え、
どんな思いで、その日を迎えるのか・・・。
その事が、本当に痛いほどわかるから・・・。
どうか皆様が、まずは無事にその日を迎えられますように・・・。
そして、その場に立てた事への感謝と誇りを持って、
どうか悔いなきよう、精一杯、その力が発揮出来ますように・・・。
名もなきおっさんは、そう・・・この空に願わずにはおれんのです・・・。
「・・・」
「・・・」
「あ、ヤベ、時間」
「ぐぉ~ヒザがっ、ヒザが~。」
頑張れ、受験生頑張れ、お父さん頑張れお母さんファイト