勘違いと心の棘。〜ある恋のおとぎ話。〜 | モテる方法:大人の恋愛心理戦略〜モテの流儀〜

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ハワイで出逢って、一瞬にして恋に落ちて、そして、
フラれてから十数年後…突然届いた彼女からのメールには、
予想外で、意外な言葉が書かれていた…。

これまでの物語をまだ読んでない人は…こちら↓から。

メールはある朝突然に。~ある恋のおとぎ話。~
予想外の言葉。~ある恋のおとぎ話。~
 

セレンディピティ。


こんばんは。黒影@恋愛戦略家です。

そもそも、なんで彼女がボクのメアドを知ったかというと、
ほんとに偶然だったらしい。
(なんせずっと連絡先も知らなかったんだから。)

彼女は、興味のあったNLPとか心理学のことをネットで
調べていたら、たまたまボクのサイトにぶちあたって、
思わずメールをくれたのだそうだ。
(当時、ボクは別のサイトとブログを運営してた。)

彼女はびっくりだっただろう。

なんせ、目の前のモニタに、十数年前に出逢った
男がいたんだから。w

ボクは、霊的なものはあまりよく分からないけど、

「セレンディピティ=幸運を手に入れる力」

ってやつはあると思っている。

彼女からのメールも、いわばセレンディピティの
なせる業なのかもしれない。

彼女のそのメールには、当時の思い出や、あのときの
彼女の気持ちが書かれていた。

そして…。

 

 

運命。


ボクがすごい勘違いをしていたことを、初めて知ったんだ。

「なんであのとき連絡くれなくなっちゃったの?」

…そう。

ボクがフラれたって思っていたあのとき、
彼女もまた“フラれた”って思っていたんだ。

「わたしね…
ワイキキの星空見ながら、ほんまに運命を感じてん。
誰も信じてくれへんかったけど。たぶん…
くろちゃんも信じへんやろーけど。」


彼女は、ボクとの出逢いに、ほんとうに「運命」を感じてた。

でも、当時、彼女は周りの友だちに猛反対されたそうだ。

「ハワイでナンパなんて、運命なわけがない。」

…周りの反応は正しいと思うよ。
(ボクも、彼女の友だちだったらそう言うもんね。)

でも、彼女は

「そんなことはないっ!」

って。

横浜で会ったあと、大阪に戻って、当時付き合ってた彼氏に
別れを告げて、そのまま横浜に戻ってきそうな勢いだったそうだ。

それでも…やっぱり彼女は不安だった

そりゃそうだよね。

ボクらが20代のころなんて、何度も繰り返すけど、
メールもケータイもない時代。

横浜と大阪…500キロもの遠距離の二人をつなぐのは、
家にある電話と手紙だけ…。

当然、時間的なすれ違いも多く、さらに、うまく
気持ちを伝えられず、周りからの声もあって、
彼女はすごく追い詰められてしまった

薔薇と涙
photo by Hartwig HKD

ボクは、それに気づいてあげられなくて、彼女の不安や苦しみを

「彼女の気持ちが冷めてしまった。」

って感じてしまった。

でも、彼女はそのとき、ただ…

「大丈夫だよ。」

って言って欲しかったんだ。

 

 

 

 

すれ違い。


彼女は、電話の前で毎日毎日ボクからの連絡を待っていた
そして、毎日毎日…涙が枯れるほど泣いていたそうだ。

でも、ボクは連絡しなかった…いや、できなかったんだ。

だって、ボクが「フラれた」って思ってたから。

そのときの彼女の気持ちを考えると、今でも胸が締め付けられる。

ほんとにごめんねって。

けっきょく、彼女は住んでたマンションを引き払い
電話を解約して実家に戻った。

…完全に迷いを断つために。

「そのあとの恋愛もね、あれほど
運命を感じることがなかった。」


彼女のメールにはそうあった。

彼女の心に残った記憶と、ボクの中に残った記憶。

そして、残念ながらすれ違ってしまった、あのときのほんとの気持ち…。

その気持ちを想うと…。

ボクは、何度も何度もメールを読み返して、涙が止めどなく
溢れてきて、恥ずかしながら…本気で泣いた

 

 

 

 

心の棘。


彼女に返信したメールに、ボクのその当時の気持ちや、
なぜ連絡ができなかったのかを書いた。

たとえ最初の出逢いが、世間で言う「ナンパ」
だったとしても、その後の彼女に対する気持ちは、
一点の曇りもなく純粋だったこと。

日本に帰ってきてから電話越しに言った、

「逢いたい。」

っていう言葉は、ウソ偽りのないものだったこと。

そして…。

自分がフラれたと思って、電話をかける勇気がなかったこと…。

「なんであのとき連絡くれなくなっちゃったの?」

彼女は、そのことがずっと心の奥に小さな棘となって
刺さったままだったそうだ。

刺さった棘
photo by Moose Winans

その棘を抜くことができれば…。

そして、少しでもその傷を癒すことができれば…。


…というわけで、この物語も明日で最後。

長くて申し訳ないけど、あともうちょっと…
お付き合いください。

 

続き⇒ 色あせることのない、小さな宝箱。〜ある恋のおとぎ話。〜


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