仕事してても自分の生活をしてても
私は「レールに乗せられる」ことが
本当に向いてないというか嫌いなんだなと
つくづく思う(笑)

私はいつも、仕事では利用者さんを
「決まったレールの上を歩かせない」
ってことを私の中のポリシーにしていて

みんなと同じことをするためのサポートよりも
「環境をいかにその人に合わせられるか」
を考えてる。



考えてることを言葉で話すのが苦手な人がいたら
頭の中を整理できるようなシートを作るし

スケジュールの見通しが立たなくて不安な人には
その人にとってわかりやすいスケジュール表を作るし

逆に書くのが苦手な人には
話すことで自分を表現できる機会を作る。


綺麗に履歴書なんて書けなくても良い。
面接だって苦手でも良い。

履歴書に書けないからって、
面接で話せないからって、
その人の思いがないわけじゃないんだから

その人の思いを引き出して汲み取って
うまく履歴書や面接に落とし込めるように
表出のお手伝いをするのが私の仕事

だと思っている。


個々に合わせた支援は手間がかかる
そういう先輩もいるだろうけど
でも私は、個々に合わせた方が結果的に支援はうまく回る、と利用者さんを見ていて思うのです。

だって、できないから障害なのに
無理にみんなに合わせようとする方が
できなくてしんどいよね。




そんなことを大事にし続けて1年

私が一番頑張って関わってきた利用者さんが
とっても良い方向に変わってくれています。


私にとっての良い方向、って
別に就職ができた、っていう結果だけじゃなくて

自分の好きなことを言葉にできた、とか
幸せを感じられる瞬間がある、とか
自分の気持ちを言葉で誰かに伝えられた、とか
目を合わせて話すことができた、とか
嫌なことを嫌だと言えた、とか
そんなこと。


気づかない人は気づかないだろうけど
そんな目には見えないような小さな積み重ねが
私はとっても嬉しくて、心の中でいつもスタンディングオベーションをしています(笑)

だってさ、好きなことを好きって言うのって
簡単なことじゃないでしょ。
自分のことを表現するのって、誰だって最初は脆くてこわいものでしょ。
それができるようになるって
本当にすごいよね。


仕事でどうしたら良いかわからなくなった時
その方向性はいつも目の前の利用者さんが教えてくれる。



「対人援助職なんて、他人の悩みとか苦しみに寄生虫みたいにくっついてる嫌な仕事だよ(笑)
でも、この仕事の良いところは、その人の隣で一緒に夢を見られること」


そんな大学の先生の言葉を、最近よく思い出します。



大変なこともあるけど
でもやっぱりソーシャルワーカーっていいな。