4クール目後のCTを比べて・・・
肝臓の上     54mm位→46.59mm
肝臓の下     56.78mm→53.81mm
腎臓のリンパ節 24.79mm→20.77mm

5クール目から血圧が上がっている理由として、
リンパ節の腫瘍が腎臓の血管を押したり引いたりしている為。

5クール目 特に嘔吐が多い理由は…
腸が弱っている。CTを見ると腸に(普通の人にはない)壁が見える。
腸の粘膜が腫れている事があり、治療の影響だと思われます。


これから、2週間後位までに外科の先生と5クール目のCTを見て、
手術についての打ち合わせをします。

①6クール目終了後、骨髄が回復してから、8月中旬~9月に手術

②外科の先生が6クール目後のCTで手術するか判断すると言われたら、
手術日が決まるまで軽めの化学療法をして、手術
(いつものキツイ化学療法をすると手術日までに骨髄が回復しない為)

③もっと縮小するようなら、7クール目の化学療法をする。


もし、化学療法で縮小しなくなり、手術もまだ出来ない場合は、
先に大量化学療法→自家移殖→手術→放射線の可能性もあります。

手術をする場合…
もし肝臓の半分と右腎臓を摘出しなくてはいけなくなったら、
肝機能・腎機能が低下する可能性があり、
大量化学療法の時に薬の量も減量しなくてはいけなくなり、
ガン細胞に対する効き目が減少します。


大量化学療法を先にする場合…
ガン細胞が大きいままの治療になるので、
細胞の奥まで薬が効きにくいです。
それと、骨髄が回復するまで手術が出来ないので、時間がかかります。

手術・・・右副腎の原発層が右腎臓を押している形になっていますが、
右腎臓は一部、又は全摘出になると思います。
肝臓は下の部分のみの一部摘出なら、
小児外科の先生のみの手術になりますが、
上の部分も含めて全摘出になる場合は、
肝臓専門の外科の先生にも手刀してもらうようになります。

大量化学療法(移殖・無菌室)は、早くて8月中旬、
遅くても10月中旬~11月にはするので、
6クール目から看護師さんにも少しずつ厳しく指導してもらい、
お母さん、あおちゃんも少しずつ練習していきましょう。

放射線は、腎臓の上(原発層の右副腎)
腎臓近くのリンパ節肝臓、左鎖骨のリンパ節(転移層)に当てます。
当てる量はどこの場所も同じです。

5クール目位になるとガン細胞も縮小しにくくなるのですが、
あおちゃんはまだ縮小しているので、まだ(薬が)効いています。

手術の負担を少しでも軽くする為に、特に肝臓上部が
縮小する方がいいです。