赤川 次郎
真珠色のコーヒーカップ
内容(「BOOK」データベースより)
“レインボー・ハウス”も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治が暴走族同士の抗争で殺されていた…。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが…。読者とともに登場人物たちが年齢を重ねる人気シリーズ第19弾。



いまさらですが・・・マリーが本好きになったのは、赤川次郎先生のおかげだと思っております。とにかく読みやすく、サラッと短時間で読み終えることが出来るので、小説初心者にもやさしい本です。

ところが最近は、その読みやすさがちょっと物足りなくなってきたみたいで、赤川作品はしばらく読んでません。
でもでも!年に1度出版されるこの爽香シリーズだけは毎年必ず読んでるんです。・・てか、1度爽香シリーズを読んだら、次が気になって仕方ないですよ。きっと・・・!!!

今回も爽香はある事件に巻き込まれるんだけど、爽香のヒーローっぷりは本当に気持ちぃよね。身近にいるヒーローって感じで親近感が涌くし、爽香のような知り合いがいると心強いだろうなぁって思ったりして。

ただ、内容の方はミステリーってよりも、人間関係重視の作品って印象。初期の爽香作品は殺人があって犯人探しをして・・って感じでミステリー要素が多かったのに対して、最近は爽香を中心にした人間模様がどう変化するか?みたいになってるので・・・途中から読んだら絶対おもしろくない!

いつまでこのシリーズが続くのか分からないけど、完結するまで絶対読み続けます。中川満の今後がちょっと気になる・・・。




★★★☆☆

いままでの爽香シリーズ
1. 群青色のカンバス
2. 亜麻色のジャケット
3.薄紫のウィークエンド
4.琥珀色のダイアリー
5. 若草色のポシェット
6. 緋色のペンダント
7. 象牙色のクローゼット
8. 瑠璃色のステンドグラス
9. 暗黒のスタートライン
10. 小豆色のテーブル
11. 銀色のキーホルダー
12. 藤色のカクテルドレス
13. うぐいす色の旅行鞄—杉原爽香二十七歳の秋
14. 利休鼠のララバイ—杉原爽香、二十八歳の冬
15. 濡羽色のマスク
16. 茜色のプロムナード
17. 虹色のヴァイオリン
18. 枯葉色のノートブック
19. 真珠色のコーヒーカップ