樋口 明雄
クライム
内容(「MARC」データベースより)
新宿から南アルプスへ。希望と欲望が、男たちを疾らせる。現金20億円をめぐる男たちの苛烈なる争奪戦。鮮やかな自然描写と、迫真の人間ドラマに、心が昂ぶる。書き下ろしダークノワール長篇小説。
樋口先生の本は始めて読んだが、プロフィールに
南アルプスの麓で、釣りと野良仕事のかたわら、冒険小説の執筆にいそしむ。
と書かれているだけあり、さすが思った
なにが「さすが」なのか?って、そりゃ~ 山の描写力ですよ。
もぉ圧巻登山なんかしたことないマリーでも、その情景や空気を感じられるくらい、迫力あるものでした。
もちろん自然描写だけでなく、その中で起こる人間模様なんかも絶妙。雪山という過酷な状況下、尾形と功刀、彼らがお互いを徐々に認めあい、なんだかんだ言いながらも助け合っていく様は読んでいてグッときた。
ただ・・・やっぱりマリーはマフィアの絡む話しって苦手。
だって、まず名前が覚えられない。ってか読めない・・・。
ふりがなふってあってもすぐ忘れちゃうしさぁ。
そんなわけで、前半の歌舞伎町で起こるマフィア絡みのお話は、半分くらいしか理解してないかも。
ま~ それでも後半は十分楽しめたから、よしとしておこぅ。
★★★★☆