Q&A1701 第1子第2子共に切迫早産で入院 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 31歳、2児の母をしております。
多嚢胞生卵巣症候群のため、自発での排卵は難しく、クロミッドを内服しながらタイミング法を1年半行いましたが、一度も妊娠せず。その後2度人工授精に挑戦しましたが陰性となり、病院を変えて体外受精を行なった所、1度目の移植で妊娠、第一子出産に至り、2度目の移植でも妊娠、第二子出産をする事が出来ました。

しかし、1度目の妊娠中は32wで切迫早産となり、入院。ウテメリンの点滴が効き、34wで退院。その後、39wでの出産となりました。2度目の妊娠では、28wからウテメリンの内服を開始し、自宅安静していたものの、34wでお腹の張りが頻発、軽度の出血もあり、緊急入院。その後、ウテメリン、マグセントの点滴を最大量まで使いましたが、陣痛が起こってしまい、35wでの出産となりました。

現在、体外受精を行なったクリニックには残り4つの初期胚、胚盤胞が凍結してある状態です。切迫早産、早産がなければ、第三子も授かりたい所ですが、やはり第三子を妊娠出来たとしても切迫早産、早産になる確率は高いのでしょうか。そうであれば、第三子は諦めるべきか悩んでいます。

 

A 早産の傾向が極めて高いのだと思います。このような場合には、第三子の妊娠でも同じような経過をたどることが容易に推察されます。予定日前2ヶ月程度の期間のサポート体制があれば、妊娠を諦める必要はないと思います。

 

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。