Q&A1763 いろいろな先生がいますね | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 松林先生のブログの結果をいただいた後で、かかりつけ以外の内科にかかりましたが、ストレスと血糖値は関係ないと言われました。その直前にいった循環器病院の先生は実は糖尿病については大きく学説が二つに分かれているんですと説明されました。医師によって違うようです。
また、これは30年ぐらい前ですが、肝機能障害で総合病院に通院していた時、確かアミラーゼだった記憶していますが、数値が高いから検査入院してみないかと半年で2回いわれたのです。
市立病院にいき診察を受けましたが、確かに悪いが、正常が10とすると、11か12だからこれぐらいで通院することはない、薬も捨てなさいと言われた経験があります。

ドクターによって所見が違うときがありますが、これでは患者が困りますね。

 
私が11年間2型境界型糖尿病で通院している病院の医師で、とても優秀な方ですが、少し変わったところがあります。糖尿と虫歯、歯周病は関係があるというのが常識化していますが、私がこのことを聞くと医学的に立証されていません。歯医者さんに行っておいてくださいと怒られました。これはおかしいと思いセカンドオピニオン的に違う病院にいきました。日本糖尿病協会でも認めているとのことです。たまに変わったドクターがいます。自分がいうには絶対というかプライドが高いのが医師のような気がします。
それとこの先生ではありませんが、ブドウ糖負荷試験ではなく、HOMAという検査で糖尿病を調べるのがふつうなんだけれど変わっている先生だねと話しています、またアレルギーは病気ではない、マストセルがあるからといわれました。医学は難しいですね。
 
A 医師は一生勉強しなければなりません。医学は日々進歩するからです。学生時代や研修医時代に学んだことの多くが改訂され、新しいものにアップデートされています。しかし、年を取ると勉強しなくなる医師がおられるのも事実です。かつての常識が非常識なものになってしまうのが医学の常ですので、アップデートしていないと全く正反対のことをしてしまう可能性があります。是非、勉強している医師とそうでない医師を見極める目を養って欲しいと思います。
 
なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。