Q&A1844 潜在性高プロラクチン血症と言われました | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 39歳

31歳 子宮筋腫手術

34歳 第一子出産

36歳 10週で稽留流産

37歳 化学流産

いずれも自然妊娠です。その後は自己タイミングで妊娠に至りません。年齢的にステップアップの時期だと思い、自然周期系のクリニックを受診。夫は異常なし、私は年齢平均より卵子が少ないが自然妊娠の経験もあり、まずは一般的な不妊治療の病院でタイミングから…と言われました。そのため近所の不妊治療の病院で検査したところ、夫は異常なし、私は潜在性高プロラクチン血症と言われました。その検査は本来生理中の午前にやるべきものを午後に行ったこと、生理周期は28日、生理不順なこともなく、処方されたカバサールを飲むことにためらいがあります。もう一度検査し直したほうがいいか、それとも検査結果は正しいと考え、薬を飲んだほうがいいでしょうか。プロラクチンが高いのは、授乳期間が長かった(2歳半まで毎日、不定期ですが3歳過ぎまで)からでしょうか。なるべく薬を使わず、自然妊娠したいのですが、難しいでしょうか。 

 

A 潜在性高プロラクチン血症は、今から20〜30年前には重要視されていましたが、プロラクチンを下げる薬剤を使うと、ほとんどの方でプロラクチンが下がり過ぎてしまいます。プロラクチンは妊娠に必要なホルモンですから、下がり過ぎは良くありません。したがって、カバサールの服用はされなくて良いと思います。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。