Q&A1859 妊娠中のお腹の張りの原因と対策は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 
私は、32歳の時に初めての子を子宮頸管無力症のため19週で流産。34歳の時に2人目を妊娠し、16週の時に頸管が開いてきてまったので頸管縫縮術をしました。(この時は張りの自覚はなし)その後、一旦自宅で安静にしてましたが、お腹の張りが出てきて頸管長が短くなったので入院し、20週〜34週まで安静入院。退院後、39週で女の子を出産しました。
今後、3人目を希望しているのですが、頸管縫縮術をしたらだいたいは普通に生活が出来ると言われていますが、お腹の張りが出てきてしまうと安静や、最悪長期入院が必要となってしまうのが心配です。お腹の子を守るのが最優先だと思っていますが、娘がまだ小さいので出来るだけ一緒に過ごしたいのが希望です。そこで、自分でできる張りに対する予防法があれば教えて下さい。
また、松林先生はお腹が張る原因にはどんなことがあるとお考えですか(入院していた病院では、張るのは体質だから仕方ないと言われていました)。今は妊娠に向けて筋トレして体力作りをしたり、骨盤の整体に行ったり、冷えないように気をつけたりしています。

 

A 子宮頸管無力症+子宮筋緊張増強のふたつの理由による切迫早産です。このような場合の対処法は、頸管縫縮術と子宮収縮抑制剤の投与(内服→点滴)と安静以外に予防法はありません。

お腹が張る原因も明らかにされていませんが、張りやすい方は毎回の妊娠期間で張りますから、生まれつきの何か体質的な要因があるものと考えます。したがって、自分でできることは安静にするくらいです。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。