Q&A1867 30代前半、4回流産、アスピリン+ヘパリン無効 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 30代前半、4回流産

不育の凝固の項目で少し引っかかり、アスピリン+ヘパリンの治療をうけましたがまた流産に終わりました。夫婦の染色体検査も問題なし。去年の年末に4度目の流産処置を受け、現在は精神的に疲れ、妊活すらお休みしていましたが、やはり諦めたくないため、また妊娠に向けて頑張り、不育治療を受けようと前向きに考えていますが、神戸のクリニックで着床前診断を受ける事も視野に入れております。もし、リプロで不育治療をするとなるとその際は治療はどのような内容になりますか。ヘパリン+アスピリン以外に方法はありますでしょうか。

 

A 原因不明不育の場合に望ましい治療方針は、免疫グロブリン(IVIG)です。効果については十分あると考えますが、費用が高額なためなかなか普及しません。私は慶應義塾大学病院で不育症外来を担当していた25年前からIVIGを行なっていますので、決して新しい治療法ではありません。原因不明不育症の方はぜひトライしてみることをお勧めいたします。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。