Q&A1871 移植後1週間で内膜が必ず薄くなります | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 夫44歳、私31歳。何度かご相談させていただいています。
夫の精子は直進率が低く、20〜30%程度の運動率です。私は重度のPCOSで自力排卵したりしなかったりです。今は顕微授精をしていますが、低刺激で5個採卵、3個正常受精→2個8分割、凍結初期胚移植→2回とも陰性。再度高刺激(ロング法)で30個以上育つも採卵できたのは9個、正常受精は2個、一つは5AA胚、もう一つは0PN由来の5BA胚です。
毎回移植前の内膜は8〜10mm強程度。移植前はプレマリン2錠×3回/日、エストラーナ2枚ずつで移植当日からそれに加えてプロゲテポー筋注を8日、その後ウトロゲスタン膣錠8時間ごと3回を行なっていますが、子宮内膜はD14で10.6mm、D21で5AA胚移植(内膜計らず)、移植後D26で8.8mmでした。毎回移植後1週間以内で内膜チェックするのですが、必ず薄くなります。薬もしっかり時間を守っているのですが、通常生理までは厚くなるものと思ってます。医師に言っても「問題ない」「普通」のことと言われるのですが、何か手立てはないでしょうか。毎日行なっているのは納豆1パック+とろろ昆布、ビタミンE、ビタミンC、葉酸のサプリメント、アーモンドミルク、体を冷やさないように腹巻きやぬるめの長風呂です。松林先生のブログではイソフラボンの過剰摂取は良くないとありますが内膜にも影響があるのでしょうか。8mmでも妊娠には影響ないと聞きますがやはり厚い方が可能性は高いと思っています。 

 

A 内膜は7.0mmあれば十分です。また、移植後に内膜は厚くはなりません。質的変化が起こります。従って、私も「問題ない」「普通」と言います。なお、納豆1パックはやめた方が良いでしょう。大豆には女性ホルモンが大量に含まれています。女性ホルモンの継続摂取をすると、体内での女性ホルモン産生が減少します。イソフラボンの過剰摂取は良くありません。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。