Q 39歳、AMH 4.3
月経3日目からスプレキュアを1日3回。フェリング150で刺激していました。月経8日目の診察で、P4の上昇がみられた為、採卵キャンセルになりました。スプレキュアを8時間毎にちゃんとしていたのか、鼻の奥にスプレーしていたのか確認されました。ロング法の経験があるので間違いはないと答えました。スプレキュアは、下垂体に作用してLHとFSHを分泌させないようにするものだと思っていましたが、プロゲステロンの分泌にも作用するのですか。
2018.3.7「Q&A1757 採卵周期に黄体ホルモンが上昇します」の記事で「プロゲステロンが上昇しても問題なく採卵ができ、次周期以降に移植すれば問題ない」とのこと。これは、生殖医療従事者に周知されていない事なのでしょうか。新しい常識?なので医療者に周知されていない事なのでしょうか。ソフィアAでリセットしてから誘発始める事になりますが、ショート法でまたキャンセルになるのではないかと不安です。
A まず、スプレキュアはプロゲステロンの分泌には作用しません。P4がもともと高かったのか、途中で出てきたかいずれかでしょうが、その理由はわかりません。
「プロゲステロンが上昇しても問題なく採卵ができ、次周期以降に移植すれば問題ない」ことは新しい常識ですので、ご存知ない医師がおられても不思議はありません。あるいは、ご存知でもP4が増加して採卵した経験がないため、実行に移せない医師がいても不思議ではありません。新しいことを取り入れるには「意識改革」が必要ですが、頭の固い医師には難しいかもしれません。理解してもらえないようでしたら、転院するしかないでしょう。
なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。