Q&A1924 44歳、移植可能胚あと1つ | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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Q 44歳、移植可能胚あと1つ
2018.5.22「
☆ホルモン補充周期による凍結融解胚移植における移植日までの最適な日数は?の記事について質問があります。移植経験は1回のみでホルモン補充21日目、凍結胚盤胞(3AB)、結果hCG=0でした。ERAの再現性についてまだ何とも言えない事は理解しておりますが、唯一の移植可能胚だけに、次移植する前にやはりERAを受けようと計画しております。今回の情報からすると、ホルモン補充周期であれば着床の窓のずれについてはあまり神経質に考えなくても妊娠確率はそう変わらないと考えてよいのでしょうか。

 

A 誤解されている方が多いのですが、ホルモン補充周期の移植では、生理からの日数ではなく、黄体ホルモン補充開始日からの日数が重要です。ご紹介の論文は、生理からの日数にも上限を設けるべきとの新たな見解です。尚、着床の窓のカウントは、黄体ホルモン補充開始日からの日数になります。

 

なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。