Q タイミングで妊娠、人工授精4回目で妊娠、体外受精1回目凍結胚盤胞5BB移植にて妊娠しましたが、いずれも流産。38歳から治療を始めて3年目。不育症検査にてバイアスピリン服用の指示あり(血液凝固FXII因子活性 55%) 、RA 26と高いですが、リウマチなどの症状が無いので、対策なしです。3回目の流産の後、半年間休みセカンドオピニオンにて不妊治療専門の病院にて採卵しました。
15個とれました(卵子のグレードは、G1 4個、G2 7個、G3 3個、D 1個です。Dは変性卵で顆粒膜細胞除去後のグレードになります)。受精後2日目にて凍結できる受精卵が無いと言われ、もう一日培養した結果7分割胚2個のみどうにか凍結できて、後は培養を続けましたが、退行卵6個、3分割1個G3、4分割1個G3、6分割2個G4で胚盤胞まで行かず凍結できていません。全て体外受精です。卵子が良くても受精後に悪くなるのは精子の問題だけでしょうか。次回は顕微授精を主にしていきましょうと言われました。夫の精子検査は特に異常は無かったですが、今回は量が少なかったのと備考欄にビリーが多い?と書かれてるのが良く分かりません。
A 採卵後3日目までは卵子のみの関与が、それ以降は精子と卵子の両方が関与することが知られています(この現象は、卵子に精子を入れず針を刺しただけで3日目まで卵子が分割することから判明しました)。文面から判断すると、採卵後3日目の状況があまりよろしくないのではないかと推察しますので、卵子側の要因が考えられます。このような場合には、卵子側の改善策として、25-OHビタミンD、DHEAS、テストステロンの採血を行い、不足分を補充することにより改善が期待できます。体外受精の方が妊娠率は高いというのは必ずしも正しくありません。統計的にはそうかも知れませんが、個人差がありますので、実際には体外受精が良い方、顕微授精が良い方、どちらも同じく良い方がおられます。もし、精子側の要因の改善を考えるのであれば、泌尿器科の男性不妊外来を受診してみることをお勧めいたします。
なお、このQ&Aは、約3ヶ月前の質問にお答えしております。