状況も時代も違うが、何らかの事由で社会から弾かれた2人の人間がいる。



似たような人生を歩んできた2人だが、その後全く正反対の答えを出した。



1人はは過去の環境へ回帰する事に答えを見出し、もう1人は過去と訣別する事で違う答えを見出した。



どちらの答えが正しいかそれは誰にもわからない。

10年・20年後の人間が2人の人生の足跡を辿った際に決めればいい。



少なくとも今生きている人間が出来ることは、自分の選択した結果が正しいと信じ行動するのみ。

姑息で卑怯な手を使った事は恥ずべき事だが、根本となる思想を曲げてまで相手に迎合する必要はない。

その過程において失くすものも多いが、何より大切なのは己の信念であり誇りである。




そう考えれば遅かれ早かれ訣別は避けられなかったであろう。





ただ一つ言えることは一つの過去の清算が終わり

袂を分かったという事実のみが存在しているだけだ。