ちょうどナンジャモンジャの木が
たくさんの花をつけて
その重みでしなった枝が
お庭に日陰を作ってくれた頃のことでした。
以前、ちまさんが保護した猫さん達をもらってくれたことのある
女性おふたりがお庭に遊びに来てくれました。
おひとりはフェレットさんと一緒に。
お庭番兼おもてなし隊長のおゆきは
小さな仲間達の安全を見守らなくてはなりません。
そしてもちろん、火の番も。
実はちまさん、昨年里親詐欺まがいの事件に巻き込まれてしまいました。
そろそろもう少し若い方にお任せしてゆっくりできたらいいなって、思っていた矢先の出来事でした。
里親さん探しはちまさんにとってどんな難しい方程式を解くよりも難しくて、
長年、何よりも一生懸命に、用心に用心を重ねて慎重に取り組んで来たのですが・・・。
ほんとうに辛くて、悲しくて、
もう里親さん探しができなくなってしまいました。
だからといってやって来る猫さん達を全部引き取るのは無理で。
今もずっと悶々とした日々を過ごしていますが
このおふたりに里子に出した猫さん達の近況を聞くと、にゃんとも親ばか全開♪♪
これまで里子に出してきたおよそ100匹の猫さん達のほとんどは
きっとこんな風に暖かなご家族に恵まれ、幸せな猫生を全うできた、これからもできるんだと、
ちまさん、少し心を救ってもらえた気がしたようです。
お庭でたくさん遊んだ後はおやつを食べながら
暗くなるまで猫部屋で猫談義。
モヤモヤした気持ちが消えてなくなることはなくても
命は待ってはくれないのです。
そろそろ動き出さなくてはなりません。
動物を保護することや里親になることは、
美談では済まされないことがたくさんあります。
世の中にはいろんな人がいます。
おゆきにその真価を見抜く目があって
猫さん達のおうちを見つける手助けができればいいのに。
そしておふたりのように、里子に出た猫さんを家族の一員として
大切に育ててくださっているたくさんの善良な里親さんに
改めて感謝するおゆきなのです。
by ゆき♀(・・・+仲間達♀)