フィギュアスケート世界選手権2021 感想ちょっとだけ | 高橋大輔選手と共に momokikuのブログ

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昨夜行われた世界選手権男子フリー。

 

月末で仕事に追い込まれていてなかなか時間が取れず、最初から視聴は諦めて4月のJsportsのワールド放映に賭けておりますのでちゃんとした感想など書けないのですが、それでも男子最終グループの途中からは何とか間に合ったので、地上波で拝見してました。

 

いやーネイサン・チェン選手に全部持ってかれましたね。

 

ショートは本調子ではなかったみたいで、時節柄体調不良を心配してしまったのですが、冒頭の4Lzから最後の3Aまで失敗する気がしないくらいに安定してました。一緒に観ていた主人も演技開始直後から「ネイサン、なんか成長した?」って感心してたくらいです。

 

ジャンプが決まるたびに声を上げずにはいられない。そのくらい興奮させてもらいましたよ。

 

 

 

ショートがふるいませんでしたので、彼の持つ自己ベストには及びませんでしたが、それでも320.88はさすがです。といっても彼の過去の記録を見てみればこれが当たり前に近いんですね。恐れ入りました。

 

冒頭からラストポーズまでピンと背筋を伸ばしたくなるような、まったく流れが途切れない端正かつダイナミックな演技。

東洋と西洋が極めて高いレベルで融合したような芸術的な演技でした。

 

大ちゃんの演技に感じるような情感とは違うのですが、彼には独特の世界観があり、巨大なキャンパスいっぱいに墨で書かれた勇壮な書を前にしたときのように圧倒されました。ただただすごいものを見た!という感想です。

 

あれだけのクワドを成功させているのですからテクニックがすごいのは言うまでもないのですが、それが全てではないところがまた凄いんです。4回転キングとかマスコミが伝えるのには違和感がありますね。彼の魅力はそこじゃない!って思います。ジャンプとかの見かけだけじゃなくってもっと深い精神性が伝わってくるんですよ。

 

彼が使用する音楽のチョイスにもセンスを感じます。フィリップ・グラス”セレクション”

 

フィリップ・グラスはアメリカの作曲家で多くの映画音楽を手掛けてますが、いずれもインテリジェンスを感じる作品ばかりです。

 

ネイサンの演技は彼が有名大学の在学生だという事を抜きにしても非常に知的で端正な雰囲気がありますし、この曲はベストマッチと言えましょう。今までの男子には無い独特の世界観を持ったスケーターです。

 

もちろんほかの選手たちもそれぞれが個性を発揮していて表現もバラエティーに富んでいたし、今回やっぱり男子シングルが面白かったなあというのが素直な感想です。

 

残念ですがアイスダンスとペアはまだ見比べるほど見られてないので感想はだいぶ先になってしまうんですが、まずはどちらのカテゴリでも日本が五輪枠を獲得できたのは万々歳ですね。順位はまだまだ世界のトップには及ばないけど、ここまでに至る苦労と努力は並み大抵ではありませんでした。

 

特に小松原夫妻の悲願である五輪出場枠をご自身たちの力で掴んだのは大変喜ばしい事です。

 

今年の全日本でその枠をかな・だいが争うことになってしまうのはなんとも複雑なのですが、全日本にたった一組しか出場しなかった時期もあることを考えると、そもそも枠争いが出来ること自体が日本のアイスダンス界にとって大変に素晴らしい事なんですよね。

 

小松原組は村元哉中&髙橋大輔組にとっても最高の先輩だし、目指すに相応しいカップルですからここは遠慮なく精一杯頑張ってチャレンジあるのみです。

 

やっぱ同じカテゴリに目標とする選手がいるといないでは大違い。

 

どこまでも高みを目指す情熱を忘れずにいさせてくれる存在がありがたいのです。超えるために出来る限りの準備をして彼らに全力で挑むのはむしろ礼儀と言えましょう。

 

という意味では鍵山君は良かったですね。目の前でネイサンの得点を見ても動じませんでした。負けん気が強いというよりはただ自分に集中できる選手のようにも思いますが、100%チャレンジャーだからこその思い切りの良さだったのかもしれません。

 

鍵山君の良さはそのまっすぐなスケート、基本に忠実なところです。基礎は正義!だなあと思います。その意味ではパトリック・チャンに近いものを感じてます。

 

ワールドか五輪表彰台の一番高いところから風景、いつか絶対に見られると思います。頑張ってください。

 

大会終了と言ってもコロナのせいで選手の皆さんはまだ気が抜けません。祖国に戻ってもしばらくは待機せざるを得ないという過酷な状況です。

あと2週間しないと本当の成功とは言えないけれど、とにかく大変なご時世にこのような大会を開いてくださったのには素直に感謝です。

 

昨年チャンスをふいにせざるを得なかったスケーターにとってもこの大会が大きな励みになったと感じます。やはりスケートは人に見てもらってこそ張り合いがあるってものです。

 

それについてはどの選手にも異論はないでしょう。できれば来期こそ様々な交流が安心して出来る大会になりますように。

 

日本の選手の皆さんお疲れさまでした。どうぞ気を付けて帰ってきてくださいね。

 

 

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