モンゴルだるま@モンゴルです。

7月3日に馬の買い付け旅にスタートし、いく先々で、ナーダム、ナーダム、ナーダムとナーダム続きであったため、国で最大規模のこの日に来た頃には、「もう、ナーダムは、、、いいや・・・」とひねてしまった私です。

でも、せっかく1週間のナーダムホリデイウィークになったのだから、雰囲気だけでも味わっとくか、とテレビを見ながらネットチェックです。

草原で置いてきぼりにされてしまうと、ぶっちゃけ電源が切れたらどうしよう、という心配があります。
はい、ゲルでナーダムです。独りぼっちです・・・まぁ、家畜を預けている委託牧民さん達はいるから寂しいわけではないんだけど、でも孤独な感じです。

仕事はあるし、なんでおいてかれなきゃいけないの?と若干キレ気味。

でも、すごいよねー。
草原でもテレビでナーダム見られちゃうのですから。

D-Dishという遊牧民に絶大な人気を誇る衛星パラボラアンテナのテレビサービスがあります。

1年間の視聴料+パラボラアンテナセットでも3万円弱程度。

これに太陽光電パネルから車などの12Vバッテリーへの充電で使えるテレビをつけても8万円弱です。
パネルが大きくなれば、カラーテレビも見られます。
ついでに、12Vから220Vに変圧してPCも使っています。

さて、お相撲です。

普段は525人のお相撲さんが国立競技場のメインスタジアムで一斉にくんずほぐれつするわけですが、今年は、モンゴル相撲を世界遺産に登録申請した関係もあり、どーんと1024人もの力士が参加しての10回戦まである盛大なトーナメントとなっています。

人口が少ないわりに、数で勝負が大好きなモンゴル人。

先日は、ザブハン県の青少年馬頭琴奏者が999人がスフバートル広場に勢ぞろいしての演奏会があったそうです。

9月17-20日にはなんと4000人を超える力士によるモンゴル相撲トーナメントでギネスブックに挑戦、とのこと。

今年は、大相撲の暴れん坊横綱だった朝青龍・ダグワドルジが国のナーダムでモンゴル相撲に出場するっていうガセネタが日本のマスコミで飛ばされたりして大騒ぎだったようですが、結局、彼は出場しなかったみたいですね。

とはいえ、まだまだ今年は各地で繰り広げられるダンシグナーダムとかギネスに挑戦とかモンゴル相撲トーナメントはあるわけですから、どこかで日本の大相撲の横綱が出場しないともかぎりません。

モンゴル相撲の横綱・バヤンムンフさん(ダルハンアブラガ)(68歳)が参戦。引退したはずの私が学生時代大好きだったバルジンジャム・アブラガも。イケメンアブラガでしたが、腰の怪我で引退したA.スフバットが出場する、という噂がありましたが、今回は欠場。これは朝青龍の欠場よりも私にとってはガッカリニュース。

初日の今日は、途中で雷を伴う夕立などがありましたが、中断することもなくひたすら、くんずほぐれつで2回戦まで終わり。・・・ちゃんと予定通りに3日間で終わるのかなぁ?

少年競馬は?と気になるところですが、パラボラアンテナゆえ、ちょっとちらつくし、競馬はほんと、いろんなところで併走したり、出発を見送ったり、ゴールを迎えたり、まぁ、あれやらこれやら堪能させていただいたので、とりあえず、パスです。

ウランバートルは渋滞してるのかなぁ?

まぁ、日本ではお祭り、と聞けば、隣町どころか県境を越えてはせ参じていたほどのお祭り好きでしたが、仕事メールでの催促とか、なんかすごく気持ちがささくれ立つような文面を読んでたりすると、世間様が連休でも私は休んじゃいけないんだろうなぁ・・・とのんびりとした草原にいながら心が追い込まれていたりします。

とにかく13日にはウランバートルに帰れないと、とても困ったことになります。

遊牧民さん達が、舗装道路まで馬で送ってくれて、そっからいよいよとなったらヒッチハイクすればいいよ、なんて言ってくれてます。

草原の人たちの脱力系な慰めに、自分のちっぽけな器を実感。

こうなったら、やれることしかできないよ、と開き直って、草原生活を楽しむことにします。

夕立の雨漏りでPCがぶっ壊れなかったことに感謝であります。