こんにちは!
音楽教室エアです!
みなさんは「脳科学」という言葉を聞いたことはありますか?
最近では明石家さんまさんの「ホンマでっか!?TV」で
脳科学を専門にしている澤口俊之さんの出演や、
同番組にも出演し、『ヒトは「いじめ」をやめられない』や
『ペルソナ 脳に潜む闇 』などの著書でも有名な
脳科学者・中野信子さんが活躍しており、
その言葉を聞いたことがある!という人も多いのではないでしょうか?
実は近年、音楽の分野でも
音楽と脳の関係性について様々な研究がなされています!
では音楽と脳の関係性にはいったいどのようなものがあるのでしょうか?
******************************************************
まず、人間の脳の成長について見てみましょう。
人間の脳が大きく成長するのは幼少期です。
赤ちゃんは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などをフル活用し、
周りの環境から情報を得ています。
その情報が脳に届くことで成長を促し、
コミュニティーで生きていくためのスキルを身に付けていきます。
さて、この幼少期の脳の成長について、
脳内科医・小児科専門医の加藤俊徳さんは、
著書『子どもの脳に良いのはどっち?頭の良い大人になる子育て』の中で、
右脳(感覚や感性などの非言語能力)を育てるのがよいと述べています。
その理由は・・・
幼少期に左脳(読み書きなどの言語能力)を鍛えてしまうと、
脳の成長が偏り、
その後の人生で右脳が鍛えにくくなる傾向があるからだとか!
著書の中では、
「言葉の処理ばかりが得意で、言葉以外の情報を処理できない大人」
「融通のきかない、コミュニケーションが苦手な大人」
「良い大学を出たのに、仕事ができないという人」
を例に挙げて説明されています。
******************************************************
また、加藤さんは脳の部位を脳番地という概念で分け、
それぞれの部位の成長に適した時期に栄養を与えていくことで
バランスよく脳が成長すると主張されています。
幼少期に育てると良い脳は、
視覚系、聴覚系、記憶系、理解系、感情系の
情報をインプットする機能を有する部分だそう!
聴覚系はまさに音楽と関係する部分ですね!
しかし、音楽は聴くだけではなく、楽譜を見て音の高さや長さを理解したり、
それを音で表現したりと、視覚や理解、感情を伴います。
つまり音楽は脳を育成するために適している、ということができますね!
******************************************************
以上の事から、幼少期の脳を育てるには音楽がピッタリであることがわかりました。
では、大人の脳に音楽は全然関係ないのか!?
次の記事でその辺りについて見ていきます!
******************************************************
参考文献
加藤俊徳『子どもの脳に良いのはどっち?頭の良い大人になる子育て』永岡書店、2019。