シンプル
前回、アウトプットすることの重要性を書いた。
知識を完全に自分のものにするためには、「自分から誰かに説明する」ということが非常に有効なテクニックだということ。
これは最難関の国家試験を突破する生徒は、必ずといいほどやっている。もし誰もいなければ、「セルフティーチング」でも構わない。自分で自分に説明する、アウトプットするという作業は、何かを完全なものにするために、非常に有効な手法である。
しかし、僕が一番言いたかったのはこのことではない。キャリアデザインにおいて、目標実現において、ここに重要なヒントが隠されている。それは「心にある想いを外に出す」ということで、それに集中できるということ。
例えば、何も書かないで聞き流した場合、人は必ずといっていいほど忘れる。いや、忘れないという人には「2週間前の食事を詳細に教えて下さい」と言えば分っていただけると思う。アウトプットしない、書かないということは、失うということとイコールである。
書くという行為によって、人は1度集中する。そして書かれた文字を見ることで、再度集中する。
よって、集中して試験を突破したい、これだけは獲得したいという目標が生まれたならば…仮に、今は何も目標が定まっていなかったとしても、まずメモするというシンプルな習慣をつけて欲しい。紙でも携帯でもなんでもいい。それが極上の志を実現する第一歩なのだだ。
*新・キャリアデザインコース -志の発見-
アウトプット
私は英語を教える際、あまり自分の知識を黒板に書いたりはしない。
あるいは、英語学習で最も重要な「音読」をするにしても、自分だけが音読し続けるということはない。これには理由がある。
それは「学んだことを完全に自分のものにしようと思うならば、生徒自身が「誰かに教える」ということをしなければならない」からである。
こういうと、無責任に聞こえるかもしれないが決してそうではない。実際にそれが最も伸びるのだ。
例えば、私が音読して1つずつ単語の発音をしても限界がある。生徒も受け身になるのでモチベーションが下がる。そこで、これを英語中級者には、わざとこうするのだ。
「僕はうまく読めないから、ぜひ付属のCDで練習して、来週に音読を聞かせて下さい。それと、仮定法についてよく分からないので、ぜひそれも教えてくれませんか」
そうするとどうだろうか。当然、学生は焦る。
自分では分かったつもりで問題を解いていたのに、説明するとなると話は別だ。講師に説明するという緊張で、あらゆる参考書を調べて準備してくる。するとどうだろうか。TOEICなど簡単に3ヶ月で200点は伸びる。
つまり、「人に物事を説明するためには、自分が最も分かっていなければできない」。そして、ここには望むことを手に入れるための、最も重要なヒントが隠されているのだ。
*「新・キャリア・デザインコース」
New Vision
誰もがものすごい可能性を秘めている。限界はない。
10000時間以上の講義、5000時間以上の面接をしてきて、僕はそれを確信している。
ワールドワイドに活躍する卒業生を見て、彼らに共通する4つのことをあげたい。
1つ目は「本当の自分を見つけていること」。つまり自己認識を極限まで深めることができているということ。本気で「自分」と「他人」とに向き合い、無意識を、過去を、徹底的に整理できているということだ。
ところが、多くの学生はその重要性を認識しながらも、この最初の段階が実行できない。自分自身に対し、質問の反復ができないからである。私は10年間かけて、学生が、あるいは社会人が、どうやったらこの悩みを解決できるか研究を重ねてきた。これについては、今後はキャリアデザインコースで、そしてこのブログで公開していければと思う。
2つ目は、1つ目の「自己認識を極限まで高める」ということができた結果、「本当の目標」というものを見つけているということだ。これは「やりたいこと」と「できること」が重なり合う「本当の目標」である。すぐ挫折してしまうような、薄っぺらな目標ではない。自分を突き動かす、魂から湧き出る志というものである。
3つ目は、その目標達成までに必要な、「ハートをコントロールする手法を習得している」ということである。具体的には、「無意識」「イメージング」に熟知し、気分を操作できている。リラクゼーションに関しては、最初は誘導してもらう方が効果的である。私が作製したCDは医師と共に開発したものだが、興味がある方はご連絡いただきたい。
最後は、「あらゆる方面から自分の価値を高め続けている」ということ。スキルはもちろんのこと、コミュニケーションからビジュアルも。あるいは、授業を受ける姿勢からノートテイクまで。現在進行形で自分を高めていっているということだ。それが自信に繋がっていっている。
※キャリアデザインコース開講!